エッセイ

アライグマの般若心経

京都・天龍寺でアライグマの被害の報道を見て門前の小僧ならず、門前の洗いクマさんで、天龍寺の境内のどこかで読経に励んでいるのではないかと、一人ニタニタ笑い。 アライグマはネコ、タヌキ、クマさんと連想が働いて、アリス、賢治のネコたち、しょうじょ…

保坂さんと散歩?

注:でも、再生されないですね、みなさんどうなんだろう? WEB草思で、保坂和志『世界はこんなふに眺められる 8回』もアップされていますね、世界史の教科書、いじめ問題について書いています。

労働/舞踏

◆現代歌人の枡野浩一が日刊ゲンダイで書いている読書日記なのですが、『途方に暮れて、人生論』について「ネット時代のプロとして食い続けるために僕らは…」という歌タイトルでアップされていました。保板に連日、枡野さんのカキコがあってこの記事を知った…

ぷらぷらプー太郎

保板のがぶんさんが、《「職業安定所」が新しい名前を公募したときがあって、僕はハガキに「プーちゃんセンター」と書いて応募した結果、見事落選した経験がある。ハローワークだと? すかしてんじゃねぇよてめぇ!》と書いてあったが、思わず哄笑してしまっ…

ボクがもしソメイヨシノだったら…

『風の旅人 19号』の武田徹の記事『生命システムと、人間の葛藤』を読んでいたら、急にソメイヨシノが愛しくなりました。そんで、八幡の背割りに出かけました。今度の週末は満開でしょうね、でも、1.2kmの櫻のプロムナードは少し風が強く寒かったけれ…

他者に魅了される度胸

◆竹信悦夫の『ワンコイン悦楽堂』をダラダラと読んでいたら(高橋源一郎×内田樹の対談を初め頃読んで、前後つまみ食いで行きつ戻りつ読んでいるのです)、37番の『知ることを拒否する姿勢は正当化されうるか』エントリーでピッキングされている本は宮下マ…

夢で会いましょう。

宮沢賢治詩集 (岩波文庫)作者: 宮沢賢治,谷川徹三出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1979/01/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 18回この商品を含むブログ (39件) を見る 保坂和志さんのweb草思の『教養の力』でこんなことが書いてありました。 宮沢賢…

国破れて山河あり

『風の旅人』編集だより 【『風の旅人』編集だより :既得権VS新システム】とズバリと明快に切り結ぶブロガーの編集長佐伯剛さんのコラムはとても爽快です。晩年の日野啓三に接して師として敬愛した佇まいがこの一文にも感じられる。僕と、佐伯さんとの最初…

ブログ作法/日記にあらず、でも日記

◆“内田樹『ブログ「火事」について〜』”のエントリーがあり、報告とお詫びと記されている。どう言う事なんだろうと思い読んだのですが、最近、僕自身もわだかまっていたブログに対する疑問の一部が氷解しました。要は内田さんの「長屋の一住人」がネット・コ…

空間が震える

FMで音楽を聴きながら、衣替えのために、整理をしていると、突然、放送が中断され、長岡で震度6弱の余震があったと報道される。物の倒れる音がする。一瞬、眩暈の感覚に襲われました。 このところ、時々、歩いていると段差に躓く回数が増えました。空間が…

堀江敏幸/問わず語りの回遊魚

『珈琲時光』の映画監督「侯孝賢」(ホウ・シャオシェン)は神田神保町古本街の若い古本屋店主(浅野忠信)、名曲喫茶店主、てんぷら屋の、寿司屋、荒電の沿線のアパートに住まうルポライター(一青窈)と、下町の人々をナチュラルに登場させるが、堀江敏幸の…

台風一過

時代祭りに行ってきました。京都御所を12:00出発、平安神宮は14:30到着のスケジュールですが、京阪出町柳駅を11:30ごろ、出て、京都御所⇒丸太町通⇒烏丸通⇒御池通⇒京都市役所⇒三条京阪⇒三条通⇒神宮通⇒平安神宮と、うろうろしながら、三時間の…

歩行器

古井由吉の『野川』をゆっくり、読んでいます。もったいない、そんな言葉が零れ落ちます。いささか、正気を失うような、滴りです。いくらでも、引用したくなります。 /十五の歳に、ひと月寝たきりの後、立ち上がってと医者に言われて、無造作に立つと、腰が…

流れ橋/背中マシーンが歩く

とかげ座の嵐は去って、木津川のサイクリング・ロードをチャリンコで、えんやとっとと、漕いで行きました。変則ギアのないママ・チャリ同然なものなので、行き帰り弐時間強は疲れましたが、ススキ、名も知らぬ野草をやり過ごしながら、土手の上から眺めやる…

武田徹/後藤明生

武田徹さんのブログ(10/18)を覗くと、女子大学での、授業風景をぼやいている。最近読んだ、後藤明生の『日本近代文学との戦い』でも、大学の授業中での学生たちの振る舞いに作家は始終、苛立つが、デリカシーに富んだ作家教授は大声で注意も出来ない…

イガグリ君

やっと秋になった。三ヶ月も続いた真夏日には、うんざりしました。“マシーン日記”を覗いたら、栗ご飯、栗剥き機、栗だらけのカキコがあって、“クリ”っていうバージョンで、小さい頃からニックネームをつけられている僕としては、ホンマに、クリムキマシーン…

墓参り/饒舌あまりにも饒舌、彼岸かな

墓掃除をしてきたのですが、真向かいの墓地の区画はいつも、草ぼうぼう、今日も気になって手入れをしようと思ったら“ひっつきむし”の逆襲に会いました。五輪塔の墓石も鳩の糞か、鳥の糞で黄色くなっているので、スポンジで綺麗にしようとしたら、屋根の反り…

日野啓三/ポスト911

あっけなく崩れ落ちた二本の世界貿易センタービルとそっくりの超高層ビルを建てる、と言い出している企業があると、CNNテレビのアナウサーがうれしそうな声で言っていたが、旧来のマンハッタンの傲然とおぞましい夜景にかわるべき新しい未来風景を私たち…