四つ葉のクローバー

 保坂さんの保板でWEB草思が更新されたことを知り、第八回目の『途方に暮れて、人生論 私は「過去」を忘れない』を読む。次回につながるエッセイで読みきりではないのですが、同窓会のことを書いている。保坂さんは「説教的な物言い」を物凄く嫌う人なので人生論と名付けはされていますが、そんな臭みは全く感じさせない。でも、毎回、読み終わってボディブローのようにじわりと効いて「保坂和志的人生論の痛み」を感じます。
 風の旅人18号が発売されましたね。ジュンク堂本店を覗いた平積みされていました。
今回は編集長の佐伯さんが連日、『地球のこと』、『科学の言葉』についてブログアップしていますが、次号(19号)を合わせてテーマは『HEAVEN’S WILL』なのです。店頭でページをめくってください。写真の一葉一葉が、強い光を発信しています。編集部の広報を転載します。

「風の旅人」18号HEAVEN'S WILL発売に伴い、全国24の書店にてフェアを開催いたします。
オリジナルプリントもご覧いただける特別展と、
編集長佐伯剛と写真家野町和嘉氏によるトークショーを開催するジュンク堂書店梅田店*1をはじめ、北海道・福島・宮城・東京・神奈川・埼玉・千葉・群馬・長野・金沢・大阪・京都・福岡・鹿児島にて、様々な形のフェアを行います。
詳細はkazetabi.com新着情報をご覧ください。
http://www.kazetabi.com/info/ivent.htm
なお、すでにフェアを開始している書店は
青山ブックセンター 自由が丘店
●リブロ 小田原店
●リブロ 金沢店
青山ブックセンター 福岡店
です。
この土日に足をお運びいただければ幸いです。

 武田徹さんの文庫版『核論』がもうじき発刊されるみたいですね、これで『隔離という病』、『偽満州国論』の三部作が文庫本として勢ぞろいというわけ。この文庫の表紙の装画について武田さんは「青い光」と感慨をこめて独りごちしている。
 黒猫房主さんの情報で稲葉振一郎×立岩真也のとトークセッションが2006年3月11日(土)13:00より阪急梅田駅「阪急ターミナルスクエア」17階(大阪・共催:紀伊国屋書店)で、行われるそうです。稲葉振一郎の『経済学という教養』を今読んでいるのですが、稲葉さんだから書けたというユニークで刺激的な経済学のテキストですね。読み終わったらちょっぴり経済について僕なりに語れそうな予感があります。この本はジュンク堂本店にメンチンされていましたね。出版社は東洋経済新報社なのに、この出版社らしからぬ(失礼)素敵な装画です。宝珠光寿さんです。この表紙からも通常の経済書と違うスタンスで書かれたであろうと想像が膨らみます。
経済学という教養「隔離」という病い―近代日本の医療空間 (中公文庫)偽満州国論 (中公文庫)

*1:去年開店した梅田店は駅前のヒルトンホテルの5Fにあるワン・フロアーの店でそこの展示スペースでトークイベントを行うのです。20席しかないので、2月17(金)19:00〜に早目に来館した方がいいかもしれません