虹の谷の五月

虹の谷の五月

虹の谷の五月

ムーミン谷の冬」を読了。
色々と考えさせる深見のある物語ですねぇ。
完全に理解できていない余白を感じる。
だからこそ、古典につながる叙事詩であり、
ムーミンの個が立ち上がる。
もっと童話を読みたくなった。
もちろん、現代風に喉越しの良いお行儀良く削り取られたものではなく、
残酷であっても「言葉が生きている」
そんなものを読みたい。
今から棚にあった船戸与一著『虹の谷の五月』を読み始める。
今度は南のフィリピンが舞台。
偶然か、「ムーミン谷の冬のオーロラ」といい、「棺一基 大道寺将司の全句集」の辺見庸の「冬の虹」の幻視の架橋にトリップしたのか、
『虹の谷の五月』。
ハードボイルドな幕開けです。
骨を強くする皮下注はやっと身体に馴染んだみたい。
昨日は吐き気があり、尿閉塞のようなイヤな感じがあったが今日はオシッコの出も良く吐き気も薄らいだ。
癌てふ吾が分身ぞ花火果つ(大道寺将司)