アムール女度って、♪でも…
「愛は負けても親切は勝つ」
スローターハウス5 (ハヤカワ文庫SF ウ 4-3) (ハヤカワ文庫 SF 302)
- 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,和田誠,伊藤典夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1978/12/31
- メディア: 文庫
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僕自身も過去にこんなことを書きましたが、赤木さんのインタビューと安原さんのエッセイが載っている『Numero tokyo』の特集が“アムール”なんです。
(p200)で、速水由紀子氏がAKEMI氏に取材して、アムール力をアップするための処方箋を三つ上げていますが、いや〜あ、大変だぁ、(1)「こんなに愛されている私が好き」から「彼を愛せる幸せ感」へ、求めるものをチェンジ。(2)「都合がいいけど退屈な女」から「リスキーだけど価値ある女」への前進。(3)「ちゃんとイケるセックス」、この三点がアムール度を倍増させるのですって。
ジジィにはもう縁がないけれど、ホットな“アムール”圧に抗して、あえて、ヴォネガットの「愛は負けても親切は勝つ」の言葉を捧げたいと思います。
その文脈で安原さんの“格下婚のススメ”を考えたいものです。でも、やっぱし、愛の文脈は不可欠なのでしょうか。
先月、亡くなったカート・ヴォネガットの小説『スラップスティック』の中で提案した概念「拡大家族」(すべての人々が自由に選択できるミドルネームを登録し、同じミドルネームを共有するものどうしを人工的な身内とみなすことで、孤立した人々を救おうという試み)を紹介する。ヴォネガットの作品は、その底流に「愛は負けても親切は勝つ」という思想があったとされる。
日本なり、中国、韓国なりは、姓、氏になるのでしょうか?そんなノリで、「栗山」を検索したら、
奈良の五条にある日本一古い民家(重要文化財)、「栗山家住宅」
がヒットしました。現在、住居として暮らしていますから、「非公開」ですけれどね、そう言えば、若い頃、会社の研修の帰りに桜井に途中下車して、地元の知り合った女の子に自宅まで連れて行かれ、その堅牢で長年手入れを積み重ねた民家の佇まいに感嘆したことがありました。今、その民家がどうなっているのか、わからないが、いまだにその風格のある姿が生き続けていればいいですね。
勿論、上の「栗山家」と縁もゆかりもありません。「姓」だけです。でも、カート・ヴォネガットの「ミドルネーム」(姓氏)を共有する人工的な相互扶助のネットワークという考えは面白いですね。
参照:♪ しゅふになりた〜い (?)
tokyocatさんの会社に入る前に学ばなくてもいい12の理由は、その通り、でも、やっぱし生きることは素晴らしい、それでも、予測不可能な人生が横たわっている(クサイw)。amor、amour、LOVE、惚れましょう、別に異性でなくてもいのです。対象a(こんな使い方があっているかどうかわからないが…)は、生き物は勿論、無生物でもいいのです。
そんな惚れる対象aがあれば、生き延べられる。ァカンかなぁ…。
追記:安原さんの言葉は男にとても女にとっても、制度の問題に引き寄せて、クールに考えるべきものかもしれない。「愛は世界を救う」みたいな消費では解決の糸口は先送りされるだけでしょう。