オンナたちのDIY


僕はDIYな女性に出会うとリスペクトしてしまう。だから蓮舫辻元清美福田衣里子が大好きなのです。
画像にアップしている某専門図書館のスタッフもDIYな女性たちです。
ところで、隔月誌『オルタ』の連載記事の「オンナたちのDIY」にはそんなDIYのオンナ達が毎回登場します。
例えば桐田史恵はこんなことを言っている。多分、DIYのオンナ達に共通な思いではないか。

 誰もが、そこにある関係や生き方そのものにもっと目を凝らし、自分なりの言葉を尽くして自分の生き方を表現できる。そして、婚姻制度や結婚という慣習がなくても、誰も困る人はいない。そんな社会だったらいいなあ、なんて思い描いたりします。

ココルームの上田假奈代さんも詩でもって闘っている。しかし、栗田隆子さんを始め、ネットで知り合った女性たちは、殆ど、DIYのオンナたちですね。僕はDIYのジジィと言えない疚しさがあります。老母は間違いなくDIYなババですよ。
地元の図書館で上田假奈代さんの毎日新聞の記事を見つけました。 2009年8月21(金)19面、転載

<原点は「詩を仕事にしたい」と相談に来た大学生が自殺したこと。「どうしても詩の仕事、芸術の仕事を作りたい」と決意した>
 上田さん 03年にフェステバルゲートに入り、若いアーティストの発表の場を作るため一生懸命働きました。ところが、この地域はホームレスの人が多いのに、誰もホームレスのことを話さない。まるで存在していないかのように。そのことにすごく違和感があったんです。
 アート(芸術)の仕事をやめてホームレスの支援をする?
 いや違う、表現を通じてできることはないか、考えました。「表現したい」というホームレスの人に偶然出会い、世間に関心を持ってもらう取り組みを始めました。(中略)
  <08年1月、すぐ近くの西成区へ移転。朗読詩、トークイベントや写真展、地元の児童施設への“出前ワークショップ”など、幅広い芸術活動を続けている>
 釜ヶ崎にはたくさんのNPOがありますが、情報発信まで手が回らないようです。それなら、釜ヶ崎を外に知らせたり、外の人が釜ヶ崎に来るきっかけになれたらいいな、と。ささやかな表現活動を企画して、いろんな人に参加してもらう場づくりをしてきたんです。
 <昨年秋以降、雇用情勢は非常に悪い>
 雇用の調整弁として人を使い捨てる「派遣切り」が行われています。でも釜ヶ崎には何十年もそういう歴史がある。精神的に支えあう経験知もあります。次の世代に手渡していける知恵、言葉、経験を共有したらいいのに、と思うんです。
 そのために釜ヶ崎にアクセスの扉、窓を作ることが必要です。現実には毎日右往左往し、忸怩たる思いが強いんですが……。
 <ココルームが窓口になって昨年から東京の大学生が釜ヶ崎に泊まり込みに来ている。6月には情報発信きょてん「カマン!メディアセンター」を開いた。タネは芽吹いている>

コスメ時代は一方ではDIYな女性達の時代なのです。
詩でもって化粧することもあるでしょう。僕は精々ユニクロで装うしかない、ちょっと寂しいですね。だからと言って大上段に構えてナショナルなものとか大文字の装置に回収されないリテラシーは保持したい。