村上龍/岩崎夏海

逃げる中高年、欲望のない若者たち

逃げる中高年、欲望のない若者たち

村上龍の『逃げる中高年、欲望のない若者たち』を読む。
事実としてあまりにもそのとおりのところがあるから、頷きながら読んでいました。毎日新聞の教育欄で「学校と私」の連載ページがあるのですが、昨日は「通称・もしドラ」の岩崎夏海『逃げ出せる「自分の世界」』というコラムを書いていました。
ところで、上の村上龍の本で「サイゼリヤ」のことについて書いていたが、確かに身内が定年退職して現在某ニュータウンのモール街で色んな店舗を招聘してるのですが、やっとサイゼリヤが出店してきてその集客力に驚いていました。
それだけではなく、美味しいのですねぇ。僕の地元のモール街にはサイゼリヤがない。残念。近くにあるだろうか?探してみよう。

 平日のランチ時に行った。住宅街の近くにある店だったので、じいさんばあさんの群れ、外回りの営業マン、授業をサボったと思われる高校生、そして幼稚園児を連れた10名ほどのママの群れ、ヒマを持て余している風な若いカップルなどでほぼ7割のテーブルが埋まっていた。まずその値段の安さにびっくりする。前菜でオーダーしたパルマ産の生ハムは、大判2枚とパンが付いて399円、こぶりのモッツァレアチーズ3個&トマトが299円、ハウスワインのグラス売りは100円だった。
 もっと驚いたのは、パルマ産の生ハムが紛れもない本物だったことだ。中田英寿が現役でパルマに所属していたころ、わたしは何度も彼の地を訪れ、ミラノやピアチェンツァボローニャなどを含めて、かなりの量の生ハムを食べたが、サイゼリヤは、本場にまったく劣らない味だったのだ。ほとんど同じランクの同じ大きさの生ハムが数枚入った真空パック成城石井や紀ノ国屋で売っているが、2000円近くする。(p34)

びっくりしたと言うと、某図書館のスタッフにサイゼリヤでワインが80円だったと教わった。