団鬼六・合掌

真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫)死んでたまるか 自伝エッセイ不貞の季節 (文春文庫)
週刊現代(5/28)を読んでいたら団鬼六の「追悼特集」があった。
枕に小説新潮’10年5月号「残日録・春ーー我、ガンになりたり」からの引用をしている。

《『俺はガンだと告知された事を今では幸せに思っている。』/と私は息子にいった。自分の死が三ヶ月後位か、半年後か、大体の死期を感じ取りながら生活出来るのも満更悪くない、と、私は思うようになって来ていた》

スゴクわかります。僕が同じ事を言うと多分顰蹙を買うかもしれない。
でも、告知されてから「死という安全基地」がどかっと腰を落として、じたばたしてもしょうがない、なるようになりましょうという「達観」(安心)が自然と浸潤してきている。