岩波書店の採用(続き)


岩波書店の採用の件は色々と波紋が広がっていますねぇ。
岩波書店の「縁故採用」宣言 そんなに悪いことなのか : J-CASTニュース
(2/2) 岩波書店の「縁故採用」宣言 そんなに悪いことなのか : J-CASTニュース
ちょっと、前回に続いて、縁故(コネ)について書いてみます。
僕は60年代に就活したのですが、縁故があって親会社が世界企業でその系列の商社を受けることが出来ました。
でも、入社試験を受ける全員が縁故(コネ)が必要でした。それでも受けた人の数は膨大でした。
本来僕の成績では端から受けること自体無謀でした。予想とおり、筆記試験で落ちました。
そんな僕が低賃金の象徴として良く語られた「本屋の店員」になってしまったのですが、
そんな僕でも本屋の店頭を通して人脈が出来、メディア関係の就職の橋渡しをしたことがあった。
僕自身が「縁故」(コネ)になったわけです。
でも、僕と違って彼は一流私大で殆ど全優の成績だったにもかかわらず、落っこちてしまった。
結局、彼は役人になった。当時、出版社を含めたマスメディア関係は採用が若干名であっても応募者数は桁違いだったと思う。
そんな中で、岩波、朝日、NHKは人気企業のトップスリーみたいな位置にあったのです。
そんな人気企業ではゼミの教授推薦を含めた「縁故」(コネ)は採用の一つの有利なオプションであったことは間違いない。
特に、岩波では著者とのつながりを大事にするわけで、いわば、学者ネットワークがビジネスモデルのインフラとして岩波に伝統として定着していたわけですよ。

私の岩波物語 (文春文庫)

私の岩波物語 (文春文庫)

この続きはコメントのやりとりを読んで下さい。