cccが図書館運営?

出版状況クロニクルが更新されました。
こちらのCCCが図書館運営に関わる記事は興味津々です。
出版状況クロニクル49(2012年5月1日〜5月31日) - 出版・読書メモランダム
日本図書館協会の見解は対案無しの荒唐無稽だ。 : 樋渡啓祐物語(2005年5月ー2015年2月)

13.CCCが佐賀県武雄市の図書館運営を受託し、代官山蔦屋書店のコンセプトとシステムを導入し、来年4月から運営を開始。それに伴い、図書館内での雑誌や文具の販売、カフェの導入、電子端末サービスや映画や音楽の充実、年中無休で午前9時から午後9時までの開館、既存の図書カードではなくポイントのつくTカードの採用などが挙げられている。

[まだ現在の時点で全体のスキームがつかめないが、これらの報道から考え、CCCは図書館の「運営」を受託するのであって、公共図書館にまつわる基本的な蔵書構成と仕入れとマーク問題に直接関与することはないと見なすべきだろう。

つまり簡単にいってしまえば、これまでの市によって運営されてきた貸し出し業務がTSUTAYAのレジに代わり、代官山蔦屋書店モードが導入されるということである。それゆえに公共図書館の根本的改革ではなく、運営の民営化の試みと位置づけられよう。

図書館業界からは多くの批判と疑問が出されているようだが、CCCのお手並みを拝見させてもらったらどうだろうか。CCCの本質はレンタルとフランチャイズであり、代官山プロジェクトも図書館運営も、そのDNAに見合っていない。得意でない分野に進出することで、思わぬ馬脚が現われるかもしれないので、それをウォッチするいい機会でもあろう]

しかし、4番で小田さんも再三言及しているが、欧米の書籍の売り上げは順調に売り上げ増なのに、日本の書籍の売り上げは減。
この日本だけの特殊な出版流通のOSの改変なくして、電子書籍のプロジェクットを立ち上げようが何ら状況は変わらないだろうと言うのはそのとおりだと思う。