生誕と命日

又、ginzbugさんの早耳で知ったのですが、昨日は寺山修司70周年だったんだ。70歳の寺山修司はどんな爺さんになっていたのかと想像しました。
セレクトショップビレッジバンガードを覗くと寺山ブックはいつも平積みされている。ちょいと、知り合う男の子、女の子に寺山修司の名前を振ると食いつくことは珍しくない。世代をはるかに超えて会話が成立する。かような作家は珍しい。最近では嶽本野ばらですね、映画になった『下妻物語』はとても評判がよかったし、未見ですが、近々見ます。
ぼくとそんなに年の違わない人から、「映画下妻〜」の絶賛のメールも来ましたし、本屋さんでもらったPR誌「きらら」を車中で捲っていたら、『続下妻物語』が連載されており、面白くてそのまま読んでしまいました。嶽本野ばらも意外と世代を超えて支持されている。寺山ファン、嶽本ファンから異論、反論があるかもしれないが、そのファンの熱烈さ気質も似ている気がちょいとしますね。ただ、共通のキーワードを「少女」とすると、『感じない男』の森岡正博の“ロリコン”概念が闖入するから、ややこしくなるのですが、野ばらの“乙女心”はパワフルです。寺山の少女もしかり。森岡正博の少女はリアリティが全くない。宮台真司の援交少女はクソリアリティがある。ヘンリーダーガーのPを持った闘う少女は徹底した妄想の産物の圧倒さに声もでない。
寺山修司の命日は5月4日です。八王子市初沢町の高乗寺「高尾霊園」に墓はあります。 JR高尾駅からバスも出ていて、徒歩なら20分ぐらい、 毎年、沢山の方がお参りに行くとのことです。生誕と命日がゴールデンウイークなんて、いかにもイベント大好きムッシューテラヤマらしい演出ですね。実際にこの日、色々なイベントが行われるみたい。