2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

かって、「人間は犬に食われるほど自由」だったのに…。

生命倫理の問題として、田口ランディさんが『子猫を殺すこと』をエントリーしています。前日のコメント欄に書いたことなんですが、今日、病院に行った待ち時間に院内の図書館で、日経夕刊に連載された坂東真砂子さんのコラムを読みました。やはり、?『子猫殺…

読んだ、飲んだ、論じた本たち

bk1に鹿島茂・福田和也・松原隆一郎の鼎談書評集『読んだ、飲んだ、論じた』の拙書評『本をネタに飲んだ、食った、三人吉三』を投稿したのですが、せっかくのトラバツールを有効に使って、少しでも需要拡大に一滴の貢献でも出来たらいいなぁと、本書に紹介さ…

叫び→普遍

bk1さんの夏の書評コンクールで贈り物をもらいました、ありがとう!最優秀賞は中村びわさんの三中信宏著『系統樹思考の世界』のレビューですが、、興味深く拝見しました。 そこで、言及している中村さんの問い《「普遍→専門」という紹介の流れが、通常期待す…

あの橋で何が起きたのか?

leleleさんが、本田由紀さんのブログが閉鎖するかも知れない問題についてエントリーしていますが、そのきっかけがある企業の人の話で、『桧森隆一の団塊ブログ』さんがそのことについて書いています。もういちど、本田さんのエントリーを読んで確認しように…

蛇イチゴのウソ?

蛇イチゴ [DVD] 西川美和監督『虹イチゴ』をDVDで観ました。是枝裕和がプロデュースです。映画『ゆれる』に揺さぶられたので気になっていたのですが、レンタル屋にありました。ホームドラマなのですが、緊張感を持続して観ることが出来ました。秀逸で、改…

ゲドめ!竜の落雷でとんでもない目にあってしまった。

今日は厄日だったのでしょうか、魔が差して、映画『ゲド戦記』を観るために国道一号線沿いのジャスコ久御山にチャリンコで出かけたのですが、冒頭から主人公の王子アレンが悪魔(影)が乗り移ってというか民から慕われているとしか言いようのない父王を唐突…

感情の政治学のメモ?

ソネさんのメタ言語についてのコメントを書くには少し長くなりますので、ここで書きます。そもそも、宮台真司主催思想塾で行われた「ライフ・ポリティックス」のシンポで「感情の政治学」について問題の提議がなされ、参加者たちにレポがネットアップされま…

感情の政治学メモ?

8/25日の毎日新聞で「第一生命経研 子育て負担と経済格差」のレポートが掲載されている。それによると 子ども二人の養育費は平均で3126万円。非正社員の生涯平均賃金の5割以上を占めることになるというのです。リポートによると、非正社員の男性の…

猫より伊藤若冲のコケッコッコー

「子猫殺し」の話はここまで熱く語れるものかと、いささかうんざりしました。僕は市のゴミ減量推進員も町内会の仕事でやらせてもらっているのですが、結構捨て猫の処置の問題が出てくるのです。公園や街角に放置された死骸となればゴミとして処置しなくては…

僕は猫でないけれど、去勢手術

双風舎さんや、てるてるさん経由できっこさんの猫殺し作家の屁理屈を読んだのですが、「子猫殺し」の坂東眞砂子のエッセイよりはきっこさんの語り口の方が怖い濃度を感じました。批評にはなってはいないではないか、わめいているだけ。典型的な自己表出のみ…

中国のお話を待っています

もう、だいぶ前に僕のエントリー『婆(爺)クラッシュ!?』で触れましたがメルの本棚のメルさんから問題は「硬直性」にあるのではないかと拙エントリーを批判されました。深夜シマネコブログをきちんと理解していない、誤読しているとも言われてしまいました…

「街的」本屋さん

「街的」ということ――お好み焼き屋は街の学校だ (講談社現代新書)作者: 江弘毅出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/08/18メディア: 新書購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (40件) を見る このところ「お嫁さん募集」をめぐるやりとりで、何故か…

旅をするアサギマダラチョウ

NHKのクローズアップ現代をみていたら『2000キロを旅するチョウの謎』というタイトルでアサギマダラ蝶が紹介されていた。この蝶なら昨日の暑い昼間、自宅の小さな庭の木槿に羽根を揃えて止まっていました。暫くその美しい模様に目を奪われていたので…

好きなことを語って欲しいのです。

今、先ほど、身内の結婚式から帰ったところです。新郎は40歳。新婦は34歳ともはや十二分に社会生活を送った大人の男と女で、心からエールをおくりました。僕自身はとうとう結婚しなかった。そのことに対してとやかく言ったって仕方がない。何故そうなっ…

自己表出はソウロウ文?他者を歓待(表現)?

下で、宮台真司主催「思想塾」に関するエントリーをアップしたら、miyadai.comにリンクされたためか、常連さん以外の一見さんが多数訪問して下さいました。 僕は単に東京は遠くて参加出来ないからズボラして三省堂神田本店で開催された「ライフ・ポリティク…

羞恥心とは何か?赤面ライダー

下記にエントリーした内田樹の『私家版・ユダヤ文化論』を読了。 レヴィナスはユダヤ教の時間意識を「アナクロニズム」(時間錯誤)という語で言い表している。アナクロニズムとは「罪深い行為をなしたがゆえに有責意識を持つ」という因果・前後の関係を否定…

読者共同体の実践

保坂和志さんの保板を見て今気がついたのですが、こんな情報がアップされていました。 保坂和志があなたの小説を講評します。月に一作品限定、200枚まで一点5万円也。詳しくはinfo@k-hosaka.comまで 、 すごくいいことですね、生原稿読むことは大変ですが、…

ただ見ることの汚辱

久しぶりに梅田に出かけたら暑さでグロッキー、口の中がネバネバで、水分補給ばかりしていました。阪急構内の200円の生ジョッキーをグイしたら、余計しんどくなったのでした。映画の『ゲド戦記』でも観ようと思ったのですが、今日はレディースデーなんで…

反ユダヤ主義者&バックラッシュ

『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)はブログのテクストをネタにアップしたものでなく、2004年後期の神戸女学院大学の講義ノートをネタに編集されたもので、やはり、内田樹先生の授業は面白じゃぁ〜ないかと、ナットク出来る一冊ですね、その中にこん…

宦官制度について考える資料?

バックラッシュ論争の中で「弱者男性」というトピックで、常に去来していたのは「去勢」についてでもあったのです。赤木さんの文脈とあまりに違うから言及しなかったのですが、前にもてるてるさんと宦官についてやりとりしたことがあります。このブログその…

講演ブログレポをトラバしてくれないかな…

三省堂神田本店で開催された「ライフ・ポリティクスの現在」の第一報が鮭缶さんより届きました。これから色々な人からもブログ上でレポがアップされると思いますが、楽しみです。勝手なお願いですが、トラックバックして下されば、ズボラに座して読むことが…

敬愛すべき空虚か?

ソクーロフ監督の映画『太陽』の評が談さんより『ソクーロフはヒロヒトをなぜ好意的に描いたのか』というエントリーでアップされました。銀座で上映が始まったのですね。連日満員らしい。 大阪では十三の第七藝術劇場で9/23から上映。遅いですね、どうし…

僕は自堕落な猫になりたかった

まず、てるてるさんが、僕の下のコメントで書いたことに対して、ミクシィの方でマイミクSさんが書いたことをコピペ。 >痛切な叫びを投げつける先が、どうして「バックラッシュ」という本を書いた人達なのかが、疑問なんです と書いておられたのを読んで、…

働くもの食うべからず?

ソネさんのコメントカキコに関してマイミクさんが下記のようなカキコがありました。 >ビンボーで教養もない東南アジアの男性が、日本の働いている女性に食わせてもらって小遣いまでもらうヒモ状態でありながら、イバっているのは、なぜなんでしょう。彼らに…

死に花

「婆(爺)クラッシュ?」のエントリーのコメント欄で長文のカキコをしてしまいました。下に伸びて読みにくいので↓のエントリーでもここにカキコしても結構です。 今日、老母と見た映画DVDは犬童一心の『死に花』でした。爺ィ達が銀行強盗するのです。映画…

婆(爺)クラッシュ!?

武田徹オンライン日記『バックラッシュ非難2』(8/11)で僕のブログにカキコしたてるてるさんの問いに武田さんが触れている。 「てるてる」さんが赤木発言についてコメントしてて、「痛切な叫びを投げつける先が、どうして「バックラッシュ」という本を…

婆(爺)クラッシュ!?

前日のエントリー、コメントに続くのですが、マイミクさん、てるてるさんの赤木智弘さんに対する評価の違いは多分、理屈ではなくそれぞれの履歴による「感情」が装填された記憶の生自体によって、「弱さ」に対する反発と共振が鬩ぎ合うのでしょう。 女性であ…

婆(爺)クラッシュ!?

武田徹さんのオンライン日記(8/8)『バックラッシュ非難』の記事を読むと、切実さから発信する記事に対して僕は鈍感になっているんではないかという反省を覚えるが、実感として想像が届かないところがあったことは否めない。双風舎の『バックラッシュ!…

自壊する帝国、そしてもうひとつの帝国は?

佐藤優の『自壊する帝国』を読み始めたらやめられない、この人の本は最初の『国家の罠』にしても、人間臭さがプンプンする。それが生理的に嫌だと言う人もいるでしょう。優はマサルでなく、『ミーシャ』と愛称、まあ、ハンドルネームのようなものですが、ミ…

「もうひとつの日本」第三の道

持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 (ちくま新書)作者: 広井良典出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/07/01メディア: 新書購入: 7人 クリック: 103回この商品を含むブログ (62件) を見る コメント欄で森達也がキャスターでしゃべくりをする番…