2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

人間の命 風の旅人 (Vol.15(2005))

『風の旅人』の最新号15号が発売されましたね、特集は『人間の命ー死を超える生ー』です。白川静さんの巻頭エッセイによると「命を立つる」とは、所与的な命を主体的なものに転換することである。 「夭寿貳(うたが)はず、身を修めて以て之を俟つ」、 歴…

江戸湯屋から東京銭湯へ

このブログに銭湯編のカテゴリーがありますが、ほとんどサボっている。今日、吉見俊哉・若林幹夫編著『東京スタディーズ』を読み始めました。本書はカルチュラル・スタディーズの成果なんですか、ぼくはカルチュラル・スタディーズってよくわからなかったん…

御節介

吟遊旅人ブログで森岡正博の『生命学をひらく』のレビューがアップされていたので、長々しいツリーカキコをコメント欄にしてしまった。僕の真意は「無痛文明」そのものと言うより、著者がメッセージを伝える場合の読者との関係についてなのです。そのような…

冬子の修羅雪姫参上!

友人の女流画家Eさんから、暑中お見舞いのメールが来て、芸大大学院の松井冬子って超美人の上に幽霊の絵など描いているので今話題です。興味があったら夏場ですし見てください。とあるので、グーグル検索したら、いや〜あ、驚きましたわ、ちゃんと、プロフ…

淀川沿いで読む「河岸忘日抄」

淀川でなくセーヌ河らしいですが、僕は桂川、木津川、宇治川、天野川、大川、鴨川など、いずれかの川沿いを一人で歩行している日々なのか、作中の「彼」がふと、こちらに乗り移った手触りを感じました。河に係留する船に仮寓して淡々と暮す「彼」の『河岸忘…

おかわりワンダース

『本と屁爆弾』さんが、『千人印の歩行器』に反応して面白い記事を書いてくれています。『わが憧憬のお変わりクン十傑』です。 エントリーされたのは、【1】正岡子規【2】宮武外骨【3】南方熊楠【4】斎藤緑雨【5】河盛好蔵【6】西江雅之【7】池田清彦…

正高信男

後藤和智さんは、進歩的文化人と言われている人たちの『俗流若者論』のテクストを検証しながら、批評する元気な若者でその論理的な追跡の仕方は凄く説得力がある。今回は過去にもよく取り上げいた正高信男で、ちょうど、えこまさんのブログであまりのことに…

有名ラーメン店

昨日、京都京阪三条駅を下車して、いつも並んでいる列が長く、イラチの僕は一度も入ったことのない有名ラーメン屋に魔がさしたのか、列に加わりました。途中でメニューが前の列から回ってきて、味噌チャーシュ麺をチェックしたのですが、そうなると何となく…

ジジイのお勉強

ネットでブックマークしているサイトでAさんのエントリーに対してBさんが自分のブログで疑問を呈して、それを偶然読むCの僕は知的好奇心が刺激される。A、Bともにお気に入りにチェックしているから、どれどれとなるのです。今回の「極西とは何か?」も…

天狗の歯軋り

佐藤優ラスプーチンは天狗なんだ。『国家の罠』を読了しましたが、佐藤優って自負心の高い人ですね。西村尚芳担当検事との間では「国策捜査」なんだという了解はあったわけです。ただ、国策操作って何だという具体的な攻防があったわけで、こんなに国のため…

ライフイズミラクル!

巻き助さんのマシーン日記で素晴しい映画の紹介がありました。ライフイズミラクルです。僕も観たい、備忘録としてカキコしました。

あつ〜い個展へ

今日はとても暑い一日でした。久し振りに京都岡崎の「疎水」あたりを散策しました。小松育美さんの個展会場に御邪魔しました。今回は「空」だけでなく深い緑の「水」ですか、大作が描かれていました。沼のような感触があり、じ〜と見ていると「水の音」がす…

時代のけじめ

帰りの電車の中で図書館から借りた佐藤優の『国家の罠』(新潮社)を読む。良くも悪くも面白い。佐藤優は別に冤罪を訴えているわけではない。「時代のけじめ」としての「国策捜査とは何なのか」と分析官、情報屋として分析している。 大雑把に言えば【1】ケ…

父と暮せば

枚方市市民会館ホールで昼間、映画を観ました。千人位収容出来ます。僕より年配者の方が多かったですね。ホント、ジジババ天国でした。 黒木和雄監督2004年制作原田芳雄(父)宮沢りえ(娘)恋人(浅野忠信)原作は井上ひさし戯曲『父と暮せば』です。原爆投…

安心・安全な無痛文明

例えば日々送信されるノイズ・メールが90%位あります。まあ、そんなもんかと思っています。ある老思想家が10人の内9人は何らかの心の病に罹っていると書いていたが、ナットク出来ます。勿論、ノイズメールの割合の話とは関係ないのですが、段々ノイズ…

無痛文明は処方箋

このブログを訪問して下さる方は森岡正博氏の『生命学』HPが縁で知り合った方が多いのです。僕より森岡正博著作を読みこなし、ファンを自称する人もいます。僕が森岡さんに関心を持ったのは無痛文明についてであって、その他のことに関してはよくわからな…

松沢呉一

本と屁爆弾さんが松沢呉一について質問がありましたので、ブログ内で検索しました。三色スミレのtatarさんも松沢呉一について書いていたんですね。hebakudanさん、参照して下さい。 追記:このエントリーのコメント欄に色々松沢呉一の覆面振りを語って…

武田徹インターネット放送

退屈男さんよりのオススメでインターネット放送・武田徹VsえのきどいちろうVs長峰由紀を聴きました。とても面白かったです。 【1】人文科学だって、社会科学だって、科学だよ!? 【2】他人に自分の経験って教えれるものなの!? 【3】野球とサッカー…

黄昏のピグマリオン

ヘレン・メリルのアンニュイな歌にのって『ナンダロウアヤシゲな日々』が一週間振りに更新されていましたね。ぱっとロムすると本駒込図書館とときわ食堂が目に飛び込む。僕は王子の前は駒込に住んでいて本駒込図書館と、ときわ食堂は定番コースでした。19…

遠く近く

小松育美さんの個展『遠く近く』がgalerie16で開かれます。 場所:京都市左京区岡崎円勝寺町1-10スクエア円勝寺2F 日時:2005年7月19日(火)〜31日(日) 12:00a.m.〜7:00p.m.(月曜日は休、最終日は6:00p.m.まで) http://park21.wakwak.…

入場料を取る本屋さん

田口久美子さんの『書店日記』の29回目アカデミックな本の売り方はを読んでいると、ジュンク堂ではOD版*1*2をお客様から受注してデータ保存している出版社にプリントアウトしてもらう経路が原則ですが、見計らいって言うか、ジュンクでこの本は棚に並べ…

偶然の出会い/楽しい孤独

ソネアキラさんのブログでITマネジメントの茂木健一郎のインタビュー記事が紹介されていたのでさっそく読みました。『論理』と『経験』。 論理は閉じた世界で経験は開かれた世界なんでしょうか。その前提に立って“偶然の出会い”について考察する。SERE…

顕名、匿名?

SlowBirdさんが、東浩紀の日経ネット『匿名は本当に悪か?』を紹介してくれていたので、さっそくロムしました。東さんらしく整理整頓してくれています。柄谷行人の内部(共同体・善・顕名)、外部(市・悪・匿名)の作業仮説でまとめてくれているのですが、…

リテラシー教育

小熊英二、上野陽子の『<癒し>のナショナリズム』が出版されてもう二年経つのですね、草の根作る会の参与観察を通した実証研究の本でしたが、たかが、ネット書店のレビューであっても色々な立場から熱い書評がアップされている。今回の大田原の教科書問題…

自分の頭で考えたい

肌寒くなり早く目が覚めました。窓を開けたまま裸で寝ていたのです。まあ、トイレには4、5回も行くのでいつも寝不足なのですが、もう一度寝ようとしても中々寝付かれない、そうすると、又おしっこに行きたくなった。仕方がないPCを開くと、おなじみのお…

空中庭園

双風舎の『限界の思考』が発売延期になりましたね。でも、より充実した内容になるのでしたら、大歓迎です。“待てば海路の日和あり”です。そんな余裕で久し振りに宮台コムをロムしました。イーストウッドの映画『許されざる者』と角田光代原作の映画『空中庭…

世界遺産 新潮現代文学 37 小島信夫 島・抱擁家族・小銃・アメリカン・スクール・自慢話・階段のあがりはな・ハッピネス フランドルへの道

図書館のリサイクルで貰った『新潮現代文学 全80巻』の37巻目小島信夫の「島」を読み始める。本書で収録されているのは、そのほかに「抱擁家族」、「小銃」、「アメリカン・スクール」、「自慢話」、「階段のあがりはな」、「ハッピネス」である。解説は…

書評投稿「読むことの自由」

連日、保坂和志の『小説の自由』についてブログアップしましたが、実はbk1の新機能トラックバックを利用して三件もリンクを張らせてもらいました。でも、肝心の書評投稿がまだ、誰もなさっていない。本書はそもそも、書評投稿するに本文で保坂さん自身が…

書くこと読むこと 

連日、保坂和志の『小説の自由』について恐らく書評でない何かのようなものを書き連ねてきましたが、コメントという言葉で一括くくっても、本書の対して何らかの“意味づけ”を僕の言葉でやってしまうのは否めない。例えば時事編というカテゴリーで『小説の自…

希望の自由

うたかたの日々のエントリー「ショート・ホープ」で東大社会科学研究所で、「希望学プロジェクト」が立ち上がったのを知りました。『希望格差社会』の山田昌弘や『ニート』の玄田有史らが中心になっているみたい。「宣言など」を読んでみましたが、具体的な…