2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

本棚4

まっ白でタイトルが見えないのは北田暁大の『広告都市・東京』です。北田さんの最初に読んだ本です。渋谷=パルコと僕の中でもつながって、堤清二率いる西武・セゾングループは80年代の徒花だったのか、パルコとリブロは一緒になって店名が2004年から…

ホームレスな公共圏へ

ぴぴさんの「『M 世界の、憂鬱な先端』(2)、及び 『限界の思考』 」を読んで、 >そのときは…おれたちがいるじゃないですか。【A】 >若者達の日常への不明不満や「超越系」の人々のエネルギーの矛先を意図的に「ナショナリズム」へと向け、「アジア主義…

生きるにホームは必要なのか?

スピルバーグの『ミュンヘン』を京都三条のMOVIX京都で見ました。土曜日なので、昼間であっても混雑を予想していたのに、余りにも少ない、先日みた『ホテル・ルワンダ』は超満員だったのに、映画的には『ホテル・ルワンダ』の方がエンターティメント性…

歩行と記憶

ブログの標札が「千人印の歩行器」でしたが、本日から『歩行と記憶』になります。今後ともよろしく、最近、意識して歩かなくちゃぁ…、いけんのーと、ぼっけー思っています。ネットサーフィンを抑えて記憶の脳内を刺激しないと、物忘れも多くなりました。『物…

無為に書いてみました

web草思『保坂和志/途方に暮れて、人生論』が更新されましたね。相変わらずの辛辣さで、思わず僕も若い人たちに、大人たちや僕も含めて年寄りにも出来る小説を書いたりブログを書いたりして喜ばないで、「無為に遊ぶ」時を楽しんで下さい、若いときの不安と…

茂木健一郎、内田樹の新刊は多いですね、内田さんの場合はこの『東京ファイティングキッズ』にしても平川克美とのネットでのやりとりですからね、でも、ネットで読んだのに本になると又欲しくなる、そういう買い方をしている人が多いでしょう。だから、ネッ…

中之島徘徊

ファージーな予定を作るのでズレっ放しの一日でした。新御堂筋の梅田ピカデリーでスピルバーグ監督『ミュンヘン』を見るつもりが時間に間に合わず中之島の国立美術館に行って来ました。『プーシキン美術館展』が開催中だったのです。ところが後でわかったこ…

嘉永六年、対日修交使節プーチャンチンに随行したゴンチャロフが『オブローモフ』という傑作をものとしたように、『国家の罠』の佐藤優の小説を読んでみたいですね。それは、恐らく「反オブローモフ主義」のようなものでしょうかねぇ。何か、風貌がラスプー…

岸恵子の代表作でしょ、

世の疲れた母親に市川昆の『かあちゃん』を見たら癒されるか、それとも余計疲れるか想像もつきませんが、老母は感動して満足しておりました。まあ、子育て終えた母親と子育て中の母親では受け取り方は違うだろうが、ここは江戸の貧乏長屋の世界をメルヘンと…

ジャンルのことも考えないで、新刊も、古本も、図書館で借りたのも一緒くたに未整理のまま、画像アップを今日からいたします。恐らく今まで処分した本の方が多いと思います。何とか手元に残っているもので、梱包されたものになっているものも、アップしよう…

山田太一の「終わりに見た街」を見たい!ISBN:4122011205

『RATIO』の巻頭論考、小泉義之の「自爆する子の前で哲学は可能か―あるいは、デリダの哲学は可能か?」は≪[…]そして、自殺に失敗した若者、自爆に失敗した女性、死線を潜り抜けた病人は、明日の哲学者の予兆であるかもしれない。(p22)≫など、デリ…

Win&Winでしょう、当然!

leleleさん、ウラゲツさんが、ネット書店に関連したブログを更新していますが、いまだにネット書店を目の敵にしている人がいるのですね。僕の場合はオンライン書店で「なか見検索」したり、書評を読んだり、チェックして、買う時は原則、リアル書店ですね。…

「隣人/介入者」inホテル・ルワンダ

『ホテル・ルワンダ』を見ました。前日のエントリーで「まあ、僕はチョムスキーの言うように合衆国には他国に干渉する権利がないに賛同しますが…。」とローティに対して牽制球を投げましたが、この映画の文脈ではクリントンでなくブッシュならばひょっとして…

野宿者襲撃論の続き

kingさんが下にトラバしてくれましたが、本文にリンク紹介します。News Handler[WEBLOG SYSTEM]「隠蔽イデオロギーの逆説――青木秀男編著場所をあけろ!」 です。

ラチオって雑誌?本?

ラチオ 01号 金曜日の夜、ジュンク梅田店で野町和嘉×佐伯剛のトークイベントに行ってきたのですが、少し時間があったので、leleleさんところで話題になっていた講談社の創刊ムック雑誌(書籍扱い?)『RATIO』をどんな雑誌(本?)か立ち読みし…

駒込一丁目

まっちゃんさんのブログで劇団ひとりの表紙画像を見ていたら、僕の住んでいた駒込駅南口から百メートルぐらいの木造アパートの二階を思い出しました。70年代から80年代の約十年位か、今はもう家賃の高いマンションになっている。昔は薬問屋さんで住み込…

野町和嘉「地球巡礼」  

京阪電車に乗って久し振りに守口に途中下車しました。京阪百貨店守口店7階で野町和嘉写真展『地球巡礼』があったのです。野町さんのトークも聴くことも出来ました。チベット、メッカ、サハラ、エチオピア、アンデス、インドなど、人々の祈る姿をカメラにと…

益々人文知が痩せ衰えるのか、

前作『教養主義の没落』を引き継いだ丸山真男を中心とした戦後日本の社会論である、著者は去年京大を定年退職した学年で言えば僕より一学年上なので戦後の大衆教養主義の世代ではあるけれど、頭では教養という言葉に知的ファッションのようなカッコウの良さ…

ちちんぷいぷい

毎日テレビの生番組ちちんぷいぷいは関西地区での昼間の人気番組(午後3時〜5時50分)ですが、丁度、偶然目に入ったのは『格差社会の中今年も開かれたニート祭り』御題(2/15)でした。ニートっていう概念がわかりにくいと桂ざこばがこぼしていたが…

ホットロードの二人のその後は?

紡木たくの名前は知っていたしコミックのタイトルも勿論知っていたが、『ホットロード』はリアルタイムで読んではいない。別冊マーガレットに連載されたのが1986年だから、僕の子供たちぐらいの年代の若者達が愛読したのでしょう。延700万部も売れた…

リュック 「死ぬことを教える」

pipiさんが『ある子供』について僕に問いかけているような気がしたのでかようなコメントをしたのですが、 この映画のブリュノが「ある子供」から「大人になる萌し(希望)」はかような具体的な出来事でないと気付きが発生しないんだと思いました。それは又ソ…

とんとんとんからりの隣組でなく隣びと

まっちゃんさんの狂人日記のエントリーで僕の方にトラバしてくれましたが、読んでいるに従って「相対主義」と先日読んだ養老孟司の『無思想の発見』の「無思想の思想」とどう違うのだろうかと考えました。似ているようで違う。よく例証として言われることは…

トークセッション

黒猫房主さんからの情報ですが、下記のとおりコピペ案内いたします。夜の7時以降用事が入っているのでトークが終わったらすぐに帰宅しなくてはいけない、ちょいと忙しいけれど、何とか参加致します。紀伊国屋梅田店で申し込めばいいのですね。 【トークセッ…

コレクティブハウスって?

櫛田佳代の『ビッグイシューと陽気なホームレスの復活戦』を読んでいて、これは僕も凄く関心のある記事だと思ったのが、第2号に掲載されている『コレクティブハウス』についてである。僕は2号を読んでいたはずなのに記憶がない。櫛田さんの本書でこんな記…

どうも、どうも、三文役者の殿山です。

前日に続き図書館で借りたDVD『三文役者』を観たのですが、セカンドワイフ荻野目慶子が良かった。正妻の吉田日出子は僕の大好きな女優であるけれど、荻野目慶子に負けてしまったね。まあ、そういう役どころなので致し方がないが、殿山泰司を演じた竹中直…

「マホメットを書いちゃいけない、マホメットを書いちゃいけない」

赤ヘルファンでパリ在住の宗教家KARPOSさんのブログは今回の宗教問題について色々と情報発信してくださっています。このサイトもKARPOSさん経由です。ル・モンドで御馴染みの挿絵ジャーナリストですって。

本屋で買えない雑誌

leleleさんのブログによると宮台思想塾の今回のテキストは竹内洋の『丸山真男の時代』なんですね、今ちょうど読んでいます。そう思ってて読んでいたら作田啓一さんの『激高老人のブログ』について書いている、溜飲の下がる記事です。それで思い出したのです…

午後の遺言状

単館ロードショーで大ヒットした映画で乙羽信子が撮影終了後に亡くなると言った文字どうり乙羽信子にとっての遺言状になったわけですが、杉村春子も痴呆症妻を演じた朝霧鏡子も21世紀を迎えないで逝ってしまった。新藤兼人は元気です。去年も『午後の遺言…

希望を見させてくれます

今日、まっちゃんさんがエントリーアップしていた『ある子供』を梅田ガーデンシネマで見たのですが、じわ〜っと後でシリアスに重く効いて来るかもしれないけれど、見終わった瞬間は、少なくとも今でも、嬉しくなれる映画でした。希望を見させてくれましたと…

加害者/被害者

shohojiさんが僕の『被害者面』に触発されて「被害者」について考えるというスレをマイミクに立てたのですが、そのレスが長くなりそうなのでこちらにエントリーします。その第一回です。 被害者の問題を考えるに、「加害者の問題」を強く指摘している…