2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

国家というフレームの中でしか生きられない人権

『ホモ・サケル―主権権力と剥き出しの生』 について旧ブログより転載: 久し振りに高橋源一郎の日記をロムしたら、『アガンベン』について書いている。めまいがするほど、素晴らしい本だそうである。そう言えば、ぼくの読書計画の中にリストアップしていたの…

アガンベン&アジール・フェア

◆Nさんからの情報で梅田ブックファーストで「アガンベン+アジール」フェアを年明けにやると言う。このキーワードの組み合わせ、発想は面白い。ここで御馴染みの“退屈男さん”はいわばアジール小説とも言うべき『吉原御免状』(松岡正剛千夜千冊より)などを…

友はありや

『身捨つるほどの祖国はありや』(パルコエンタテインメント事業局)の寺山修司の肉声をテープで聴いていると、三十年以上昔であるが、随分、遠くへ来たもんだと、少なくとも友という言葉が日常的に使われていたという感慨がある。それを甘っちょろい、気持…

天皇萌えの世紀?

◆某書店の人文・社会科学担当のNさんに会い、講談社から発刊された白鳥庫吉の『国史』について話しを聴き、この新刊情報については知らなかったので驚いたのですが、刷り部数は非常に少なかったらしい。Nさんは日本歴史についてもっと勉強したいとおっしゃ…

鞍馬天狗の虚空剣♪

部屋の掃除をしています。ノートの切れ端に『平成鞍馬天狗』とタイトルした自分で笑ってしまった一文(メモ)があったので、このブログに紹介します。このところのカキコの流れに沿ったもので、ぼくは随分前からこんなことを気にしていたんだと、くだらない…

ゴダールー誤りの中にー

◆『女と男のいる舗道』の12の景の11景で娼婦のナナと老哲学者がカフェで話すシーンは印象的でした。 ナナ:言葉に自信が持てる? 老人:持つべきだ 努力して持つべきだ 正しい言葉を見つけること つまり何も傷つけない言葉を見つけるべきだ 傷つけない… …

『文明と荒野』(風の旅人11号より)

◆『呪の思想』は漢字の身体力、呪力について白川翁が梅原猛を相手に熱く語るのですが、言葉は生もの、生臭いものだと痛く感じました。(bk1拙レビュー収載) 12/27の原田さんの更新ブログ「政治的」は、やっかいな問題に接続している。 ⇒『降り積も…

感じる男前ーもうろくの春ー

イケメンでなく、男前のスレを立てたら、さっそく反応があったので、もし、本年度の男前を選ぶとしたら、誰だろうかと、くだらないことをちょいと考えてみました。このブログの流れでは文句なく鶴見俊輔さんなのですが、保坂和志BBSを覗くと青山光二につ…

もてる男の性告白?

『無痛文明論』の森岡正博著『感じない男』(ちくま新書)が来年の2/7に発売予定です。⇒♪『感じない男』の特設掲示板まであります。はじめに(ネット上で全文公開されています)や、目次を見る限り、森岡正博版『仮面の告白』ではないのか、『無痛文明論…

もてる男前になれます

小谷野敦の『評論家入門』(平凡社新書)は野次馬根性で読んでみたので、あまり参考にはならないと思いますが、bk1レビューでGGさんが書いているように1985年発刊の栗本慎一郎の『鉄の処女ー血も凍る「現代思想の総批評」』(カッパサイエンス)を…

Open Your Heart

社会学者の原田達研究室のBBSを覗くと、センセイの元ゼミ生で、もう十年以上もアメリカで夢を追いかけている『Suzuko』さんが、デモCDをアップしている。『Open Your Herat』というアルバムを聴くことが出来ます。英語バージョンと…

風のたよりで光の彫刻そして、音…

『風の旅人』の編集だよりで、田原桂一展を紹介している。さっそく、ネット上で、初体験しました。「アートか装飾品か」、それについてのブログのコメントが面白かったです。作品それ自体でなく、演出効果によるパフォーマンス、解釈という謎めいた言葉で光…

旧ブログより転載(ざる蕎麦)

武田徹著『調べる、伝える、魅せる!』のレビューをbk1にアップしましたが、最後に言い残したことがあるので、ここに追伸みたいにカキコします。『むすんで、開いて、魅せまっせ!、そして、むすぶ』というタイトルで、「むすんでは調べる、開いては伝え…

アクセス数/ポイント数

Googleのような検索エンジンはどのような働きをしているのだろうか、よくわからないし、人気ブログ・ランキングなんても登録してみたが、集計方法もいまひとつ分からない。単純にアクセス訪問者数のランキングでないみたいだし、誰か何のためのランキ…

EDってオレのこと

武田徹さんのブログを覗いたらEDについて書いている。「ありゃぁ…、オレのことやんか」って就寝の時間なのに身につまされて読んでしまった(笑)。12/23日の冒頭だけコピペします。続きは『オンライン日記』で読んで下さい。 22日はジャーナリストコ…

7/14記ー旧ブログより転載ー「世間体という多数派」

shohojiさんから下記のような♪メールが届いて、♯でレスしたのですが、どうも、適当に答えているような気がして気になっていたのですが、bk1のkingさんの投稿書評で似たような問題意識でオンエアされていました。shohojiさんだけでなく、みなさ…

ライブ活動する学者のパフォーマンス

吟遊旅人のぴぴさんたちと、内田樹×高橋哲哉×宮台真司の夢の鼎談企画を構想、妄想したが、かって、文藝春秋で文士劇なるイベントが文壇行事として開催されていたが、今はどうなっているのだろうか?まあ、あまり観る気にはならないが、芝居でなく、音楽活動…

おばあちゃん達が歌って踊って活劇!

テアトル梅田で昨日、アニメ『ベルヴイル・ランデブー』を観ました。配給がフランスで、世界一過激なツール・ド・フランスの自転車競技が映画進行の道具立てなのですが、アニメと言うより、一枚一枚、プリントアウトしたくなるスクリーン一杯に拡がった動く…

ビッグイシューのミッフィー

久しぶりに淀屋橋でストリート・マガジン『ビッグイシュー』(参照:“ブルーシート”)を購入しました。もう知らぬ間に19号になっている。いつの間にか街の風景に溶け込んでいる。このホームレスが販売する雑誌は毎号、表紙を飾るのはビッグネームのヒーロ…

鶴見俊輔/瀬戸内寂聴/ドナルドーキーン/タヌキ囃子で又、鼎談

『戦争が遺したもの』を先に読んだのですが、発行順から言えば、『同時代を生きて』(岩波書店)が先です。両書とも鼎談集であるが、編集の妙から言えば、『戦争が遺したもの』の方に軍配を上げたい。新曜社の企画力もさることながら、小熊英二の編集力の賜…

鶴見俊輔・小熊英二・上野千鶴子

今年オススメの一冊は鶴見俊輔の『戦争が遺したもの』と思います。別段、鶴見さんに関してこの本を読むまでは、ある種の先入観があって厖大な観見俊輔テキストが本屋の棚に図書館に陳列されても本として手に取り読了しようという気が起こらなかった。ただ、…

読書会資料

旧ブログ5/20付より転載します。一部、上のテキストと重複するところがあるかもしれません。茶室のおしょうさんの許可をもらって、おしょうさんの『文明の内なる衝突』レジュメをペーストして、コメント、乃至メモを加えながら、ぼくのレジュメにしたもの…

大澤真幸/今年、こんな読書会もやりました

12/5のエントリーで宮台真司/内田樹/高橋哲哉の『夢の鼎談』についてぴぴさんと妄想に近いカキコをしましたが、j-ticさんから熱いコメントがあり、実現できたら、是非、聴きに行きたいと煽られました。そのやりとりの流れの中で、大澤真幸さんの名前が出…

クリスマスになると、

年末になると、リアル書店を覗いても児童絵本コーナーが気になります。ぼくが現役の担当者なら、画像のような陳列をしてしまうでしょう。西岡兄妹の『花屋の娘』等、他の作品は公式ホームページで御覧下さい。特に“大きな栗の木の下で”は“葉っぱ虫”のキャラ…

花屋の娘

ゲバラ/ウォルター・サレス

ウォルター・サレス監督の『セントラル・ステーション』(シネマ日記より)はとても良かったし、観る前から期待に胸ふくらみっていう状態でしたが、期待に違わず良かったのですが、マシーン日記の巻き助さんも御覧になってステキなコメントを書いている。ぼく…

見えない誰かに葉書を出しますか?

平出隆の『葉書でドナルド・エヴァンズに』(作品社)は『書評でドナルド・エヴァンスに』(bk1データー)で参照してもらうとして、『本書』は詩人平出隆が、架空の切手を四千枚も手書きで描き、発行し続け、詳細な42の架空の国まで虚構して、『世界の…

ピアトリクス・ポター/〒世界と共棲み、郵便屋さん、

年の歳になると、メールでなく郵便屋さんを利用したくなる。賀状は印刷しているのですが、まだ宛名は書いていない、手書きで落書きみたいにちょこちょこと、書きたくなります。楽しいんだが時間がかかります。クリスマスカードは例年、パスしています。そん…