おばあちゃん達が歌って踊って活劇!

ベルヴィル・ランデブー オリジナル・サウンドトラック(CCCD)ツール・ド・フランス 2004 スペシャルBOX [DVD]
テアトル梅田で昨日、アニメ『ベルヴイル・ランデブー』を観ました。配給がフランスで、世界一過激なツール・ド・フランス自転車競技が映画進行の道具立てなのですが、アニメと言うより、一枚一枚、プリントアウトしたくなるスクリーン一杯に拡がった動く絵本といった方がいい。セリフはないと言ってもいい。だから、字幕に目を凝らすといった煩わしさも必要ない。音楽も素晴しい。1920年代のシカゴとパリがドッキングしたような質感(と言っても、勿論、映画の『シカゴ』とか、フランス映画からくる連想です)で、三つ子のおばあちゃんと、孤独な少年シャンピオンのおばあちゃんが、スウィングしながら、活劇を披露してくれるのです。シャンピオンがツール・ド・フランスに参加するのです。三週間かけて、参千キロを走破する過酷なレースですが、登場キャラたちが、シュールでデフォルメされた絵柄で、デズニー調でもなく、宮崎駿調でもなく、この肌触りはフランスなのであろうかと、戸惑いながら次第に惹き込まれていきました。ぼくが今まで、観たアニメ映画と違う。いい音楽といい絵を堪能して、「楽しませてくれてありがとう」って、おばあちゃん達に言いたくなりました。サントラ盤も欲しくなりますね。