2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

川が好き 川にうつった 空も好きー有國遊雲君ー

僕が最初にブログを始めたのは“葉っぱがアフォード・阿呆ダンス”で、今、こちらに引越し中ですが、最初のエントリーが茂木さんの『心を生みだす脳のシステム』(NHKブックス)をネタにしていました。 実際、その倉庫がある敷地は、「石を投げることをアフ…

広川泰士/松本路子/群馬直美

佐伯剛さんのブログのエントリー『文と理の融合』を読んでいたら、「風の旅人」Vol.12(2月1日発売)〜混沌から<かたち>が発売されたと知る。写真家の広川泰士さんが撮影した葉っぱの写真と、松本路子さんが撮影した20世紀を代表する芸術家のポ…

フェチ/ナチズム/大阪市役所/NHK

◆『夜と霧bk1レビュー』・『池田香代子インタビュー』 何故か日経連載中の渡辺淳一の愛?ポルノ?小説『愛の流刑地』をさわこさんが『吟遊旅人BBS』でカキコしたら、別のエントリーで、殆ど同時にshohojiさんが、「昨日はアウシュヴィッツの解…

僕の歩行器は八十キロは無理です。

<恥ずかしい読書…>のエントリーで紀伊国屋の現役書店員達が選ぶ小説で栄えある“キノベス2004”を紹介し、ベスト一位は恩田陸さんの『夜のピクニック』だったのですが、今日、図書館に寄ったら入荷していました。貸出票を見ると人気の程を納得しましたが…

不老不死、リアルということ

がん細胞の誕生 (朝日選書 223) ◆山寺のおしょうさんのブログ<方丈>で『リアル』についてやりとりしています。テーマが非常に大きく離陸する方向性によって見えてくる風景は、ある人にはリアルなもの、ある人にはそうでないものと、中々普遍性を獲得するに…

ポップ・書評・解説

◆とみきちさんのブログで「書評の立ち位置」なるページがあり興味深く読ませてもらったが、日垣隆さんは『日本につける薬』でプロとして、書評の依頼を引き受ける条件としてこんな箇条書きをしている(81頁)。 ?本は自分で買い、自分で選ぶ、?自分の信用…

外から意味を問う病

◆最近、bk1にあまり書評投稿をしていないが、「毎日書評賞」を受賞した富山太佳夫著『書物の未来へ』(青土社)は随分評判がよいのですが、富山さんにとって書評は読書の一部らしい。一番楽しいのは本を読むこと自体で、その喜びを引きずっていると次の本…

萌芽のようなもの恥ずかしげに…

◆ショパンのバラードがナチス将校の裡に「イスラム教徒」と呼ばれたユダヤ人を他者として受け入れさせ、自他を不分明にする。「恥の穴」の磁場に深く陥ったのか、聴き呆ければ、世界は変貌し、彼はピアニストに拉致されてしまっている。大澤真幸の『文明の内…

レヴィナス・コレクション (ちくま学芸文庫―20世紀クラシックス)

赤いりんごに唇よせて、…りんごの気持ちは?

◆前日のエントリーでりんごの匂いについてカキコしましたが、もう二年半前になりますか、公立中学校のカリスマ教師の奮闘ぶりをルポライターの山本美芽さんがドキュメントした『りんごは赤じゃない 正しいプライドの育て方』のbk1拙レビューをアップした…

恥ずかしい読者

◆永江朗の『恥ずかしい読書』を読了。図書館の新刊棚にあったのです。データを観るとぼくで三人目か、奥付は12月1日になっている。図書館入荷は早いなぁ…と感心。本書の一部はネットでアップされているポプラピーチでも公開されている。そんなこんなで、…

赤面するりんごの匂い

◆茂木健一郎さんのクオリア・カフェが開店して茂木さんはマスターとして多動症的接客振りを発揮しているのですが、山寺のおしょうさんが珈琲を喫しながら、リアルについてやりとりしている。マスターはリアルの回路の一つが「鼻がつんとする」感じでしょうか…

ドットとネットが眩暈するファルスの宇宙

◆草間が《無限の網》の絵画に取り組み始めたのは1958年にニューヨークに移り住んでからまもなくであると言う。その「網目の集積」で国際デビューを果たす。自作自演の映画『草間の自己消滅』(1968年)、小説『クリストファー男娼窟』をどちらも観て…

コマネチ!狭間の戦い

◆風の旅人の佐伯剛さんのブログによると、青山ブックセンターとか、渋谷のブックファーストでバックナンバーフェアを2月1日頃より、行うらしい。それに関連して各号より執筆者の抜粋文をアップしています。♪『風の旅人の掲載者たち』です。京阪神ではやら…

恥で年を越してしまいました

◆ブログの流れが恥についてエントリー(前日)したので、そのまま、書いてしまいます。と言っても旧ブログよりの転載です。 【恥についての問題】(2004年5月20日記) かって、おしょうさんの『茶室』で『文明の内なる衝突』の大澤真幸のテクニカルタ…

多くを望まない、ただ「恥」を知ることです。

◆昨日の『4分間』のエントリーと武田徹さんは連日、NHK問題についてブログ掲載しているが、今日のオンライン日記はこんな時期にでもこんな風に対応してしまうマスコミ体質をあっけにとられ感慨すら覚えると書いている。<BBCの内部改革案についてNHK放送…

野良人とクレヨンしんちゃん、サラバ!無痛文明

◆昨晩の鍋カワハギの残りでおじやを作ってテレビをみながら食べていると山本晋也がレポーターになって『洞窟オジさん』で有名になった加村一馬のその後の報道特集をしていた。彼は13歳の頃家出して、43年間も洞窟で暮らし、蛇を刺身で食ったり、蛙は勿論…

二つのバージョン

◆NHK番組に関してネット上でも、色々具体的な提案が出ていますが、武田徹、内田樹、平川克美三氏の二つのバージョンをNHKで放映するといった問題解決策は視聴者も朝日新聞社もNHK当局も政治家もすべてが納得出来るはずです。おまけに視聴率も高視聴…

沖仲仕の哲学者

◆ぼくはエリックホッファーについて『沖仲仕の哲学者』としてのイメージと故中上健次が「エリック・ホッファーのように生きつづけたい」というオマージュで想像する大男で身体で語る思索者という以外にはあまり彼については不案内なのですが、図書館の新刊コ…

踊るフェミニズム

バレリーナーのシルヴィ・ギエムについて、ある女性から「彼女は男性の支え手がなしにキープできるのですが、それが彼女の近代性だ……とか書かれてました。」と教わりました。シルヴィ・ギエムは「王子様のいらないお姫様!」らしい。彼女のボレロをライブで…

1・17

内田さんのブログに震災について肉声の聞える一文がアップされています。 『震災から10年』を読んで僕自身のこの十年を、それから、これからつづくであろう時間の一刻一刻が、その場における振舞が恥多きものにならにようにただ願うばかりです。思想で振舞…

佐藤紅緑全集 ◆久しぶりにbk1に書評をアップしたのですが、とんでもないミスをしました。一応、修正のメールを送信したのですが、ここでもお詫びをしておきます。 実は佐藤愛子の『血脈』文春文庫上、中、下が京橋の紀伊国屋に寄ったらワゴンにPOPをつ…

白川静

◆風の旅人の佐伯剛氏が京都まで白川さんの文字講話を拝聴して感想を二日間に渡ってアップしています。95歳の偉丈夫に僕はまだ一度も接したことはないのです。確か2、3年前に講話参加申し込みをしようとして結局実現しなかったことを今想い出しました。次…

寒いのに、冷汗の掻きどうし

◆遊びで、人気ブログの『本と読書』にエントリーしてみたのですが、ベストテン入りして、その前後を行ったり来たりしているもんだから、少し石投げし易いデザインにしてやろうと、『人気ブログ』のタイトルはどうも気恥ずかしいので、勝手に『ウォーキング・…

野球小僧が花咲爺になった

退屈男さんのブログを覗いたら、何と『野球小僧』のことを書いている。いや〜あ、懐かしい。恐らく僕が生まれて初めて口ずさんだ真っ当な楽曲、 野球小僧に 逢ったかい/男らしくて 純情で/燃えるあこがれ グランドで/じっと見てたよ 背番号/僕のようだね 君…

ヴェロニカ・ゲリン

◆ブログを始めて予想をしなかったのですが、アクセス集中のため表示が出来ない事態が結構多いということです。勿論、ブログサーバーにも色々ありますから、そんな不測の対処方法が短時間で解決して別に目くじら立てることがないのが概ねですが、フリーであっ…

「いろは言海」Cafe

啄木・ローマ字日記 (岩波文庫 緑 54-4) 今、拡大鏡を磨いている。老眼だけでは心許なく埃にまみれて引き出しに仕舞い込んだ安物の拡大鏡をやっと捜し当て息をかけながら磨いているのです。それもこれも、本書の魅力にフェチな、倒錯を感じて、拡大鏡で、も…

煌めく才能

◆そのNさんから、阿部和重、芥川賞受賞、角田光代、直木賞受賞の報を知ったのですが、正直、素直に嬉しい気持ちです。阿部さんの『グランド・フィナーレ』(群像12月号)は未読ですが、『シンセミア』は楽しく読ませてもらいました。早く『グランド〜』を…

大丈夫・杉浦康平

◆堂島アクシスビル1Fで<疾風迅雷杉浦康平雑誌デザイン半世紀展>が開催中です。Nさんは1月12日のギャラリートークに参加したみたいですが、まさに半世紀第一線でトップランナーとして疾風迅雷の形相で走りぬけ走っている大丈夫の展覧会です。千夜千冊…

大阪府労働情報総合プラザ/中之島図書館

◆成人式に『引きこもり者に語る言葉は何?』というぼくのエントリーに対して、てるてるさんが『ひきこもり体験者ブログ』を紹介してくれたり、後藤和智事務所がトラバしてくれましたが、色々な問題に繋がるので、目の前に当事者からそれとなく、SOSを発信…