2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

読者って消費者?

◆昨日、紀伊国屋書店スタッフ(800件の応募)の選ぶ(キノベス2004)を紹介しましたが、コメントを寄せられた退屈男さん、ぴぴさんと自他共に認める本好きなのに書名どころか、作者名さえはっきりわからないライナップで、葉っぱ64さんと同じと、喜んで…

恥ずかしい読書、四つのごめんなさい

◆〓久しぶりに大阪京橋に行き京阪モールでショッピングを楽しもうとブラブラしたのですが、レニー・ゼルウィガーがあちこち、驚いたような表情で口を半開きにしている。『ブリジット・ジョーンズの日記ーきれそうなわたしの12か月ー』の春ロードショーの販促…

引きこもり者に語る言葉は何?

◆もう、ず〜と、パソコンを始まる前から『引きこもり』について継続して考えているのですが、いまだに『引きこもり』自体の言葉もよくわからない。だから、ネットサーフィンで“Hikikomori”をキーワードに検索して様々なサイトを覗いても癌症例ほど明晰でない…

手放せない記憶

原田達/鶴見俊輔/武田徹 ?原田さんのブログ『降り積もれば…』のエントリーで鶴見俊輔さんの「俺は人を殺した。殺すのは悪い」をめぐって、『傷』を背負い込まざるを得ない他者との関わりについて書いている。とても大切な問題であるが、生きることはアポリア…

子供たちを守り続けた掃除夫のオッチャン

誰かその崖から落ちそうになる子どもがいると、かたっぱしからつかまえるんだよ。…ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういうものになりたいんだ 参照:『キャッチャー・イン・ザ・ライ 』(村上春樹訳・287頁)# 『ライ麦畑でつかまえて』よりー 旧ブログで…

風流なアジール人達/今日は今日庵で初釜

千利休―無言の前衛 (岩波新書) 人生七十 力囲希咄 吾這宝剣 祖仏共殺 堤る我得具足の一太刀 今此時ぞ天に抛 ー利休 願はくは花の下に春死なむそのきさらぎの望月のころー西行 ◆ノ貫(へちかん)の辞世句は伝わっていないけれど、朱塗りの天傘を残した。茶席…

武田徹アジールな一人ジャーナリズム

正月明けに、一人ジャーナリズムを実践課題として、『東大先端研ジャーナリスト養成コース』の紹介が武田徹サイトであったが、これはまさに武田徹を師として、「学ぶ作法」であろう。 弟子が師から学ぶのは実定的な知識や情報ではない。聖句から無限の叡智を…

レヴィナス/ラカン/ゴダール/内田樹/アジールな場で=知から欲望へ=

エクリ 1 量販店のポイント還元でDVD『JLG/自画像』を購入しました。レンタルをもっぱらにするので、たぶん、レンタル屋さんには置いていないと思ってカードを使ったのです。去年手に入れたのに、今日、やっと封を切ったのです。どうせ、難解だと思い…

初雪を 踏みしめ落葉 神馬消ゆ

【白髪の神馬】往復一万歩の距離で、久し振りに石清水八幡宮に参詣しました。いい汗を掻きましたが、疲れました。ところで、参る度に神馬にお目にかかるのですが、老調教師に訊ねると馬齢28歳で人間で言えば、84歳だとのこと。白馬であるが、白いのは白…

君の感化によって俺を黙らせよ

保坂和志さんがゴダールの『映画史?』(筑摩書房)から一部、引用して、メルマガでアップサービスしていますが、ぼくも、ちょいと、気になるところを引用してみました。(旧ブログより転載) 映画館のなかでも、人々は黙り込んでいます。スクリーンのうえで…

お賽銭が飛礫となって飛ぶ

◆「一人ジャーナリスト・武田徹」は今年も冴えている、そんな予感に満ちた彼の1/2のブログであった。『初詣と選挙を比べるという思考実験』は此の国の根底に横たわる問題に拡がっていく。中々考えさせられるカキコでした。 ◆新年会で身内がそろったが、話…

桜桃の味、きみの鳥はうたえる

海炭市叙景 90年10月10日、一人の作家が自殺した。佐藤泰志、享年41歳。『海炭市叙景』(集英社)は未完であるけれど、冬から春、夏の予感を目の前にしての謎の自裁であった。ちょうど、Nさんからアッバス・キアロスタミ監督『桜桃の味』を奨められ…

【文】【武】【勇】【仁】【信】

十二支物語 ◆明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしく、特に下記の人達のHP、並びにブログは楽しく、そして啓発され、多少なりとも世界が拡がりました。去年、還暦を迎えたオヤジにとってこれ以上世界がひろがるとやばい気もするのですが、…