恥ずかしい読書、四つのごめんなさい

ブリジット・ジョーンズの日記〈上〉―きれそうなわたしの12か月 (ヴィレッジブックス)ブリジット・ジョーンズの日記〈下〉―きれそうなわたしの12か月 (ヴィレッジブックス)恥ずかしい読書ブリジット・ジョーンズの日記 [DVD]
◆〓久しぶりに大阪京橋に行き京阪モールでショッピングを楽しもうとブラブラしたのですが、レニー・ゼルウィガーがあちこち、驚いたような表情で口を半開きにしている。『ブリジット・ジョーンズの日記ーきれそうなわたしの12か月ー』の春ロードショーの販促なのです。それにしてもポスターが多いいなぁと、目に留まったのは館内の応募箱でした。“映画試写会にペア400組800名様ご招待”とある。2005年2月28日(月)、18時30分開場、場所:メルバルホールで上映です。
前作の『ブリジット・ジョーンズ』はレンタルで観ました。その時、初めてレニー・ゼルウィガーの名前を知ったのです。それから去年、市民ホールのスクリーンで『コールドマウンテン』を観て再会しました。令嬢エイダ(二コール・キッドマン)と新しい生活を切り開く農婦ルビーを演じ、これによってレニー・ゼルウィガーアカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得したのですが、シネマ日記でピピさんは、二コールとレニーの役柄を取り替えたら面白いんだがと、すごいコメントを書いている。今度の二作目の映画化に随伴して本が出版されていますが、上、下巻の二冊になります。一巻本は前に出版されたのですが、新装なって二巻本が発刊されたわけ。一巻本はぴぴさんの図書館に寄贈しました。借りたい方はどうぞ、ブックオフの105円で買ったのです。ごめんなさい。
◆〓紀伊国屋京橋店を覗いて、書評・読書の棚を見ると永江朗『恥ずかしい読書』が平積みされている。暫く立ち読みしましたが、永江朗はノリにノッテイル印象。退屈男さんがTBS放送のインターネットラジオを紹介していたので、ちょうど出かける前に永江朗の放送分を聞いていたのです。立ち読みして読んだ部分は、武田徹が東大の学生達を連れて本屋探訪を試み、その案内役として永江朗リアル書店の流通問題をジュンク堂池袋店内で講義していたら、『書店風雲録』を書いて、これまたノリにノッテいるカリスマ書店員田口久美子が肉体作業をしながら、永江さんと呼びかける。かって渋谷のロフト店に田口さんが勤務していた時、永江さんは隣接する洋書部門で働いていた仲間だったのです。読み進むと、リブロ池袋店で1980年代、人文書をメインにパフォーマンスして“あそこに行けば何かありそう”と、街場で現代思想をリード、ガイダンスした、今は平安堂長野店にいるカリスマ書店員今泉正光との二人読書会に触れている。もう既に、当時、ふたりとも三十超えて子持ちなのに、フーコー『言葉と物』ヘーゲル『精神現象学』をテキストに無謀にも輪読をやろうと、挑戦したが、2、3回で挫折したという。しかし、『書店風雲録』でも、『恥ずかしい読書』でも今泉さんにまつわる面白いエピソードが色々ありますね。休みの日、他の本屋にふらりと寄ったら、今泉さん、身体が自然と動いて、棚の整理をしていた。偶然、出版社の営業マンが居て、「今泉さん、ここで何をしているのですか?」って、今泉さんらしいエピソードです。ぼくも若い頃、今泉さんに会ったことがあります。ぼくに向かって“眼の人”だと批評してくれました。もう忘れていると思いますが、そして、ぼくに奨めた本がメルロ=ポンティ『眼と精神』でした。そして、ず〜と、気になりながら、捲るだけで、とうとう積読になり引越しの時、処分しました。ごめんなさい。
◆〓ぼくはここで、網野善彦『無縁・公界・楽』が、もしあれば購入しようと思ったのです。現在、版元品切れみたいで、四月頃、重版されるらしい。でも、ひょっとして、ここに在庫があるかもしれない。私事ですが、去年の四月に出版された『熱い書評〜』が永江さんの新刊平積みの平台上の棚にまだ、売れて補充しているのか、売れ残っているのか、詳細はわかりませんが、一冊さしてあったのです。作業中の女の子に声をかけて検索してもらったら、ありました。確率から言えば品切れと思ったのに残念、手渡されたら、買わざるを得ない。それで、永江さんの新刊は買うのを諦めました。ごめんなさい。
◆〓そして、レジで会計を済ませて“キノベス2004”(紀伊国屋書店全従業員が参加して、応募800件から選考してベスト30点を決めたリスト)のパンフをもらったのですが、ベスト10点は、まるっきりぼくの読んでない本ばかり。やっぱ時代は、本に限って言えば、僕を袖にした別の川の流れになっているのですね(笑)。