初雪を 踏みしめ落葉 神馬消ゆ

【白髪の神馬】往復一万歩の距離で、久し振りに石清水八幡宮に参詣しました。いい汗を掻きましたが、疲れました。ところで、参る度に神馬にお目にかかるのですが、老調教師に訊ねると馬齢28歳で人間で言えば、84歳だとのこと。白馬であるが、白いのは白髪で、ずーと、一頭で暮らしてきたという。神馬なのだから、無垢なのです。 子孫を残すことは出来ない。一駅先の淀には京都競馬場があります。 そちらの修羅場で生きるか、この静謐な神域で生きるか、どちらが、この馬にとって幸せだったのか、老調教師と取り留めのないことを喋りましたが、食欲は随分あります。よく食べるなぁと感心したら、老調教師は「いや、食べても食べても身につかないんだ、ほれ、あばら骨が浮いているだろう…」、横から見ると、確かに骨が浮いている。思わず合掌して山を降りました

◆この「白髪の神馬」は去年の6/21に書いたのもです。今年の初詣は石清水八幡宮でしたが、“ぽまさん”によると、神馬は大往生したという。そうすると、七月以降なのか、一昨年は、老調教師に神馬の若い頃の晴れ姿をアルバムで見せてもらったのですが、残念です。ところで、石清水八幡宮は男山の山頂にあるのですが、この男山の住人であられる男前の“ぽまさん”が石清水八幡宮の縁起、神馬のことを保坂和志さんの掲示板でカキコしてくれたので、ちょいと、紹介します。ぽまさんも、石清水八幡宮と高良神社にお参りしたのです。

徒然草に「仁和寺の法師が男山の麓の極楽寺や高良神社の荘厳な様子に八幡宮と間違えて、山上の八幡宮を拝すことなく帰ってきてしまった話」があるんですが、この高良神社の方が氏神様なので、地域住民の場合はこの徒然草方式でも正解なのでした。》それから、神馬の馬齢が食い違っていますが、両論併記で…《石清水八幡宮は、淀競馬場の隣にあるので、神馬には京都競馬を引退した馬を馬主さんが寄付?してくださってたそうで、だから白馬じゃなくって往年ならしたサラブレッド。初詣で久しぶりに顔見るの楽しみにしてたら、昨年末25歳で往生してました。

◆という“ぽまさん”の親切なコメントがありました。実を言えば、ぼくはこのブログでも他の掲示板、コメント欄に石清水八幡宮を石でなく、岩と書いて気がつかなかったのです。保坂さんの掲示板でぽまさんに指摘されて気がついたのです。神様の名前を正月そうそう間違うとは、ダメですな、まあ、早く気がついてよかったです。ぽまさん、ありがとう!