恥ずかしい読者

永江朗『恥ずかしい読書』を読了。図書館の新刊棚にあったのです。データを観るとぼくで三人目か、奥付は12月1日になっている。図書館入荷は早いなぁ…と感心。本書の一部はネットでアップされているポプラピーチでも公開されている。そんなこんなで、過日、リアル書店でちょいと立ち読みしたし、結局買わないで済ませました。永江さんご勘弁を…。ぼくは永江さんにとって「恥ずかしい読者」かもしれない。結構、追跡して読んでいるのに、殆ど図書館で借りているのです。でも、永江さんも出版社の慣習になっている献本で色々な本が送られ、出来るだけゴミ処分しないようにそれぞれの本に対応した行き場を考えて、ブックオフのような新中古書店、古本屋、そして図書館のリサイクル棚と本の流通に詳しい彼ならではの処方をしている。そんな人なので、ぼくが新刊書を図書館で借りるのを大目にみてくれるでしょう。
ブックオフを覗くと信じられない本が百五円コーナーにありまあした。ぼくがエントリーしている『百年の愚行』(紀伊国屋書店)です。それに角川書店の『季寄せ』(ロングセラーなのです。老母は老人会の俳句クラブに加入しているのですが、本書をみんなで購入していた)が美本であったのです。十年近く、使用しているので、偶には親孝行と1400円の本書を百五円で購入しました。そしてボロボロになっているものと交換しました。相変わらず、ブックオフを覗くと掘り出しものがあるのですが、他のブックオフではそんな遭遇はあまりなくなった。近所にあるここが特別なんでしょう。そう言えば中村びわさんのブログでヴァージニア・ウルフの『オーランドー』を再読したコメント『知性』がアップされていましたが、これもブックオフで見つけたのです。美本のハードカバーの国書刊行会ものです。今は誰かさんの手に渡っていますが、僕自身が読んだ本でも手元に持っている本でも、百五円コーナーで見つけたら、買ってしまうのです。そうそう、『オルランド』(ジェネオン エンタテインメント)はDVDもあるのです。