リテラシー教育

 小熊英二、上野陽子の『<癒し>のナショナリズム』が出版されてもう二年経つのですね、草の根作る会の参与観察を通した実証研究の本でしたが、たかが、ネット書店のレビューであっても色々な立場から熱い書評がアップされている。今回の大田原の教科書問題に関してブログ上でleleleさんが真摯な(ゆるゆるな)対応をなさっており感心しましたが、こどもをダシにして、党派性、政局がらみで論じないでメディアリテラシー、歴史リテラシーを身につけさせる教育こそが、大切だと思います。
 過去ログでIT教育に関して野村一夫『インフォアーツ論』でも盛んにやりとりしたように、結局、「自分で考えることの出来る人」を育てる、その苗床を用意する、そこが教育現場でしょう。左と右は関係ない。それから後の世界観はリテラシーを身に着けた苗たちが経験をつみ、大人になるにしたがって、右往左往しながら、手ごたえのある世界観を自分のものにする。教育の出来ることは苗床段階でしょう。
しかし、僕の書評はさんざんです。投票数は多いのですが、殆ど「いいえ」です。僕も今、読み直してみてこれじゃあ「恥ずかしい」と思いましたが、公開されているのでアップします。
参照:http://d.hatena.ne.jp/tatar/20050714