釜ヶ崎暴動関連データ

暴動の暴力と自分 - Arisanのノート

法律には「正当防衛」という言葉があるが、正当防衛で人を殺して無罪になっても、その人は「人を殺した」という事実を、ずっと背負うだろう。
また、国家が主体となって行う殺害行為は、戦争の場合はもちろん、「死刑」にしても、それが合法的に、あるいは社会正義の名のもとに行われているからといって、「人が人を殺すこと」という厳然たる暴力の事実を消し去れるものではない。
つまりそれらの暴力は、深い意味では、決して「正当化」されえない。
http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20080619/p1よりー

1990年の映像です。バブル崩壊ブックオフが立ち上がった年ですねぇ。

そして、今年、イタリア国営テレビの映像。
動画♪http://www.skylife.it/application/html/732/singolo_mondo_73232.html
動画♪http://www.frontierproductions.jp/web_osaka_protests.mov
(6/18)釜ヶ崎暴動の映像が届く : 日々。生きる現代文学
(6/18)釜ヶ崎暴動 1000人以上 ピークか終息するか : 日々。生きる現代文学
(6/17)今日も暴動は起こるようだ : 日々。生きる現代文学
(6/17)今日も暴動があるのか : 日々。生きる現代文学
(6/16)いまから 暴動へ : 日々。生きる現代文学
(6/16)今夜も釜ヶ崎暴動 : 日々。生きる現代文学
(6/16)釜ヶ崎の暴動その後 : 日々。生きる現代文学
(6/15)釜ヶ崎の深夜の暴動をみた : 日々。生きる現代文学
(6/15)釜ヶ崎で暴動が : 日々。生きる現代文学
http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/thesedays13.htm
西成の状況(情報とアピールを追加しました) - Arisanのノート
西成の暴動(?)に思うこと - Arisanのノート
釜ヶ崎の暴動から受けとる(聞きとる)べきもの - Arisanのノート
暴動を無条件で支持する - Arisanのノート
2008年、西成暴動 - Close To The Wall
透明で綺麗な暴力 - Close To The Wall

橋下改革は何故、圧倒的多数に支持されるのか、

官僚国家の崩壊

官僚国家の崩壊

 下のエントリーで「大阪社会労働情報プラザ」について何とか説明を試みましたがご理解頂けたでしょうか、僕自身でさえ、「隔靴掻痒」(沓を隔てて痒きを掻く)のところがあります。まさか、埋蔵金はないとは思うけれど、内閣参事官高橋洋一が『さらば財務省!』で書いたようにひょっとしてひょっとすると思うわけですよ。

 2007年晩秋、自民党中川秀直元幹事長が、特別会計の積立・準備金を指して「国民に還元すべき埋蔵金がある」と発言、霞が関埋蔵金論争が勃発した。中川発言に対し、「そんなものは存在しない」と真っ向から否定したのは、自民党財政改革研究会(財革研)会長の与謝野馨官房長官谷垣禎一政調会長だった。
 埋蔵金という言葉を最初に持ち出したのは、11月21日に明らかにされた財革研の中間報告である。補助金の一括交付金化や特殊法人等の原則廃止等により総額15兆円の税源捻出を掲げる民主党政権公約と、「増税の前に経済成長を」との自民党内の上げ潮派の主張に対し、財革研の中間報告は「『霞が関埋蔵金伝説」の類の域を出ない』と、ばっさり切って捨てた。(p176) 

 ちょうど、ビデオニュースドットコムで「抵抗勢力の本丸は政官財のステルス複合体にあり」(中川秀直氏) が視聴できますねぇ。僕は、大阪の橋下改革に対して、足下の府職員、大阪の知識人達が、減棒によって生活が立ちゆかなくなる、文化の危機だと言っても、圧倒的多数の府民橋下知事を支持している現実があるわけです。その現実の流れは、かって、小泉改革を支持した国民のマグマと伏流していると思うのです。
 有限責任事業組合フリーターズフリーの『フリーター論争』の105頁において、人事コンサルタントをやっている城繁幸雨宮処凛大澤信亮栗田隆子杉田俊介と『若者はなぜ「生きさせろ!」と叫ぶのか?』のトークで、小泉内閣は戦後最高の内閣だと思うとはっきりと言っている。

城 結局、構造改革に手をつけたのは、彼一人なんです。戦後の日本は、税金を中央に一極集中させて、土建屋を通じてばらまいて地方に還元する、というシステムでずっとやってきた。でもその限界は誰の目にも明かです。そこにメスを入れて本格的に壊したのが、小泉内閣でした。実際、公共事業のお金って四割くらい減ったでしょう。国債も減らして税金と支出のバランスを取らないと国がもうもちませんよ、と彼ははっきり宣言した。公務員改革も同じでしょう。
 ただ、唯一小泉政権に不満があるとすれば、経団連側の要求を受け入れて、派遣法改正などの手をつけてしまったことですね。これはまずかった。ただ、民主党共産党が政権を取ってても、結局は同じ道を辿ったでしょう。正社員のパイを減らすなんて発想は彼らにはないから。そういう意味では、不良債権を処理し、構造改革への道筋をつけただけでも、われわれ若年層からすれば、自民党の方がはるかにマシでした。だから都市部の無党派層がなだれをうって小泉に流れたわけで。

 橋下改革はこの流れだと思う。だからこそ、圧倒的な府民の支持をもらっているのだと思う。そのことは橋下改革に反対の人達も謙虚に検証すべきだと思うのですが、反対派の言説の主調音は未来志向がなく「昭和的価値観に戻せ」(雨宮p104)と言ったもので、そのためには、国債、府債をどんどんすればいいと言った子ども達に借金を先送りするという施策でしょう。ある大学の先生が講演しているように5兆円なんて、普通のサラリーマンの年収の4〜5倍の住宅ローンを組んだようなもので、何らオカシイものではない。こういう発想があるから府民からソッポを向かれるのではないか、
 この国では年収2000万円を、もらっていても、正社員でないと、城さんの話では外資系では正社員でも住宅ローンが組めないと言っていますが、年功序列的なものが制度として浸透している(雨宮p114)わけですよ、この国の成果主義ダブルスタンダードなのです。本来の成果主義導入ではないのです。「年齢給廃止から職能給へ」が実施されれば、「ワーキングプアの問題」、「市場の公正」、など、様々な問題が溶解して、その実績の上で「生存権」(生きさせろ!)、「文化の問題」が立ち上がる。そういう見取りが橋下知事には少なくともあると思うのです。
 PT案を作成した府職員のスタッフは若手達でしょう。殆ど橋下さんと同年の城さんは(p89)こんなことを書いているが、府知事の改革の底流にもこれがあると思う。

城 囚人のジレンマってあるじゃあないですか。疑心暗鬼で対立が生まれる。ネット上はそういう構造になっていますよねぇ。でもリアルな現場で彼らが対立しているかというと、そうでもない。ただ、若年層の正規職員が置かれた現実には、やっぱり問題が多いんですよ。そこには三つのヒエラルキーがあるとぼくは考えているんです。一番上が中高年正社員。これは今50歳以上かな。その下が35歳未満の若年層の正社員。最後に、若年層の非正規雇用。本当は、真ん中の層は、非正規雇用に近いんですよ。20年勤めても出世なんてできない。それに気付いていない人が結構多い。ぼくが非正規雇用の現実を話しても、自分に関係がない、と思っている。そういう人たちを味方につけないと、なかなか体制は動かない、と正直思いますね。

 橋下改革に反対の人達にもこの感度は必要だと思うのですが、僕が見る限り、府知事の方が鋭敏ではないかと思うところがある。

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

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