郵便配達夫シュヴァルの理想宮

郵便配達夫シュヴァルの理想宮 (河出文庫)

郵便配達夫シュヴァルの理想宮 (河出文庫)

保坂和志の『小説、世界の奏でる音楽』を読み終わる。
最終章の「遠い地点から」で、『配達夫シュヴァルの理想宮』を取り上げているのですが、
昔、ブックオフの棚で見つけて購入したはずなのに、見当たらない。
今日は地元の氏子青年団の秋祭りに参加して神輿を担ぐが、ジジィにとって荷重でしたね、
汗をかいて風邪を引いたみたい。鼻水がとまらない。早寝して明日は町内会の子供神輿に参加する予定。
シュヴァルは、1867年31歳で郵便配達夫の仕事に就いたという。当時の郵便配達はチャリンコではなく、歩いてであって、一日32キロ。同じコースで、1879年、43歳の時、彼は石に躓いた。
その躓きの一歩から、シュヴァイルの理想宮が「石」によって作り上げられる。
南北26メートル東西14メートル。シュヴァイルは材料となった石を27年運び続け、それと並行して33年かけて一人で積み上げセメントで固めたと言う。恐るべし。