本をあげたくなる病い

旧ブログの引越しがもうすぐ終わりです。一年前のカキコを引用。

吉田日出子上海バンスキングーオンシアター自由劇場版』がLDになっているのですが、DVD化されていない。松坂慶子の主演の方はDVDがある。でも、この深作監督の方は興味がない。あくまで、吉田日出子上海バンスキングを観たいのです。DVD化を待っているのですが実現しない。LDのコンテンツはあるのですから、資金のあるところが、権利を譲り受けて発売すればコストもそんなにかからないで、多少の需要もあるはずなので、採算は取れると素人判断しますけれど、妄言であろうか?今、文庫の最前線では他社の絶版本を狙い、その版元のイメージにあった文庫のラインに加えて復活再生を図る。その戦略が結構成功しているらしい。幻冬舎アウトロー文庫の梶原一騎の『懺悔録』は、編集者が無料文庫の棚で偶然手にし、絶版になっているのを知って文庫化したとのこと。彼らプロの編集者たちは新古書店の百五円コーナーでいい材料をみつけることがあるらしい。そんな類のことを毎日新聞4/21で書いていたが、その文脈で、吉田日出子の「上海バンスキング」を取りあえず思い出したのです。LDから、いいものを捜し出してDVD化して下さいよ、と見えない誰かにリクエストします。
【一口メモ】:バンズとは「給料の前借り」のことで、宵越の銭はもたぬ、という稼いだ金は全部使い切るのがジャズメンで、その気質が1930年頃から第二次世界大戦の始まる41年までの十年余りの年月をウエルカム上海、リンゴの木の下でと、スイングしたのです。戦争の足音が高らかに響き始まった。

地元の「ブ」を覗いたら文庫・新書を買ってしまった。みやこメッセで購入した『M2われらの時代に』(朝日新聞社)は文庫化されて百五円コーナーにありました。
松岡正剛『知の編集工学』(朝日文庫)★宮台真司×宮崎哲弥『M2われらの時代に』(朝日文庫)、★『小泉八雲集』(新潮文庫)、★吉田戦車『タイヤ』(ちくま文庫)、★河合信和『ネアンデルタールと現代人』(文春新書)、★石井政之『肉体不平等』(平凡社新書)、三砂ちづる『オニババ化する女たち』(光文社新書)、仲正昌樹『「みんな」のバカ!』(光文社新書)です。購入しているのを又買っている。僕の悪い習慣で友達に本をあげたくなるというのがあります。ヘンな欲望です。本って結構、貰うと気持ちの負担になる場合があるんだと、注意されたことがあります。「おまえはそれでいいかもしれないが…」「本だとつっけんどうに断わりにくいもんだんだよな…」、先日、駅前の公衆電話で隣の同年位のオヤジが孫らしき子に「○○ちゃんが気に入ると思うよ、とても面白い本なんだ、今日か、明日ぐらいに届くからね…」って、ハイテンションで上ずった声。まあ、ぼくには孫なんていないから、そんな心配はないが、本好きって、本を贈くるのも読書行為っていう面があると思う。