大川沿いを歩行しながらNOVEMBRE

 月曜社『NOVEMBER』が完売とのこと、6600円で1500部、2004年6/7に書店発売。写真集としてはよく売り切れましたということなんでしょうか、限定出版なので増刷はしないということです。ただ、書店の店頭在庫であるかもしれません。出版社でそこまで厳密な在庫掌握はムツカシイのです。先日、行きつけの本屋さんで、小熊英二対談集『対話の回路』(新曜社)を購入しようと思ったら品切れでした。担当者に訊くと発注はしているのだが、いつ入荷するか未定。人文書で新刊配本されて、そこそこに売れて版元在庫が捌けて在庫がない場合、だからと言ってすぐに増刷にかかるという段取りにはならないのです。暫く様子をみて取り次ぎ経由で全国に散らばった『対話の回路』が実際店頭でどういう動きになっているのか、都心近郊の本屋では売り切れても、地方では眠って返品可能性もある、そんな情報のバラつきを調整、予想して増刷を決めるみたいですが、そんな増刷決定が未定なんでしょう。まあ、仕方がない、ジュンク堂天満橋店なら多分あるだろうと、僕のアンテナで受信して、約40分の歩行で大川沿いの店に行きました。どんぴっしゃり、人文棚にメンチンで3、4冊ありました。勿論、初刷りです。どれぐらいの刷り部数かわかりませんが、五千部から一万部の間なんでしょうかね。ネット書店では在庫があるみたいですね、どうも僕はポイント還元があるのに、めったにネットで購入しないですね、リアル書店をぶらつくのも愉しみの一つなので、どうしても本購入となると本屋さんに寄りたくなる。色々な発見があるのです。PR誌(ジュンクは書標)を貰うのも嬉しいし、書店員に話しかけるのも面白い。
 leleleさんが「仕事の話」を更新しました。宮台真司×北田暁大の『限界の思考』が発売延期になりそうです。一方、別の書き下ろし仲正昌樹さんの原稿は9割がた入ってこちらは順調みたいですね。問題は『限界の思考』です。まあ、よりよい本が仕上がるのなら、いくらでも待ちます。著者が納得しないものを読者は読みたくないものです。仲正さんの原稿内容は、「生き生きとした言葉を語りたがる人びとを多角的に批評することにより、現代思想を理解する」といったものらしい。