排除型社会

オンライン書店ビーケーワン:排除型社会
 萱野さんの『第八回 回路からの排除がもたらすもの』がアップされました。仕事を通じて社会の中で承認を得ようとする振る舞いは、健全でそれによって社会は維持される。そのようなシステムが稼働しなくなると、好きこのんで社会の底を抜きたくないのに、抜かざるを得ない土俵で、暴力は露呈される。フランスにおける若者達の2005年秋にパリ郊外からフランス全土へ広がった「暴動」と、2006年春に、全国規模で起こったCPE(初期雇用契約)法案への反対運動との違いを論じ、前回の「戦争は“希望”なのか」に接続しているが、対岸の火事ではなく、深いところで繋がっているのではないか、赤木さんが提示した問題は日本の特殊事情で片づけるものではない、「ダーウィンの悪夢」がある、ということなんだろう。