どうして、増税をマニフェストにしないの?

政党が操る選挙報道 (集英社新書)
 先ほど、テレビで森永卓郎が国民の9割が年収100万円以下になる年収100万円時代を予言していたが、まあ、9割もということは大多数派のわけで、堂々と貧乏の共有、共生が出来て、残りの1割のお金持ちは居心地が悪いだろうなぁと、「貧しいながらも楽しい我が家」って言うのが復活するかもしれない、そんな、懐古的で、無責任で、極楽とんぼ的解釈は、甘いだろうなぁ、*1
 森永さん、年収100万円時代到来と嬉しそうに言ってしまうのですから、参ります。そんなことをいいながら100万円もしたミニカーのコレクションについて語るのです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070711/129610/
 ルールの小泉か、モラルの安倍か、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070712/129665/
NBOの記事↑を読むと、僕はへそ曲がりなのか、増税マニフェストにしている政党を捜したのですが、ないですね、そうそう、これだけは提唱したいことがありました。高速道路無料化です。こういう流動化はどんどん進めるべきです。
『政党マニフェスト早見表』
http://seiji.yahoo.co.jp/specialfeature/sangiin2007/manifesto/bunya/04.html
 ■田口ランディさんの『シャッターを閉じる医療者』を読み、

「そりゃあそうだよ。ちょっとでも甘い顔したら、つけ込まれるから突っぱねるしかない」
「その発想って、すでに医療じゃないよね……」
「なに言ってんの、これが医療の現実よ」

 に、暗澹たる思いを抱きましたが、杉田俊介さん経由でlessorさんの苦境を読み、呻きのような叫び、『利用者と家族のために、生贄になろうではないか。』は、そこまで個人を追いつめることでしか問題の解決が図れないとしたら、そのような社会は早晩、パンクするしかない、恐らく政治とは、このような二進も三進もいかない状況を救う手だてをシステムとして構築することでしょう。
 そのようなシステムを作るためにどうしても財源が足りないから、ちゃんと説明して、増税をしたいとマニフェストする政治家が一人でもいればと思う。減税しても大丈夫出来ると言ってしまうマニフェストは、ホンマかいなぁ、と思ってしまうのです。

*1:yamazakuraさんに言うように、「まあでも『年収100万円時代』は赤木さんの言う『皆が苦しむ不平等』ではあるよなあ。増税マニフェスト、言ってみれば税金のキャッシュバックキャンペーンでもあるわけね。」 そうです。戦争による不幸の共有(平等)よりましかと…、