なしくずしの死

[rakuten:book:12088839:image]なしくずしの死〈上〉 (河出文庫)なしくずしの死〈下〉 (河出文庫)若者殺しの時代 (講談社現代新書)
 武田徹オンライン日記、『若者殺しの時代再び』からの孫引用ですが、《我々が名もなき消耗品として静かに平和的に抹殺されつつあるのではないかという漠然とした疑念から、ぼくは(あるいは多くの人は)なかなか逃げ切ることができないでいる》(村上春樹
 唐突にセリーヌの『なしくずしの死』を思い出すのですが、どんなデティールだったか、なかみを思い出さない。「なしくずしの死」というタイトルは繰り返し強度を持って、時たま、様々な文脈で明滅する。ただ、「なしくずしの死」でしか、生き延びることが出来ないとしたら、恐るべき暴力を招来する磁場を発生させることになるだろうという予感はあります。
 堀井憲一郎の『若者殺しの時代』は読んでいないなぁ、読んでみます。