「大盛りで米を食え!」そして歩け!

 ひょんなことから、急遽、梅田に出かけました。お土産つきの講演のお呼びがあったのです。講師の森谷敏夫教授は想像以上にユニークな人で毒気に当てられてしまった。講演会場はヒルトン大阪で、平日の昼間なので、99%はご婦人方で、「メタボリックシンドローム」の講演なのに何故か珈琲とケーキまで用意されている。教授は毎日8キロのジョギングを日課としており、鍛えられた筋肉を誇る。実際、講演中にズボンの裾をまくってご婦人方に脚をちょいとお見せになった。僕は見たわけではないが(見たくないけれどw)、感嘆の声があがっていましたね。
 ハンドマイク片手に全身を使った講演というよりパフォーマンスに吉本興業の芸人達もあっけにとられますね。プログラムは「おもしろ健康科学」ですが、先生の言うことは「運動をせよ!」ですね。岡田斗司夫の『いつまでもデブと思うなよ』のような運動をしない文科系ダイエットとは全く違います。むしろ、「大盛りでメシを食え!」なのです。そして身体を動かす。そういう文脈なので、あえてケーキが出たのでしょう。
 食間、食前に食べて脳に満腹感の情報のインプットする。炭水化物のお米は約七分間で脳に満腹の情報を与える。ビールを片手に焼き肉、揚げ物を酒の肴にどんどんやることは怖い!先生はまず、飯を食ってから、食いながらアルコールを聞こし召す。肉類は脳に満腹の情報を効果的に与えない。オマケに酔っぱらうと「認知症」に似た状況で食べた記憶も薄れて、どんどん食べてしまう。メシを肴に一杯やれば少しは違うでしょうが、そういう飲み助はまずいないでしょうね。まあ、大意そんな内容ですね。
 宇宙飛行士は帰還すると糖尿病患者よりコレステロール値が悪くなっている。無重力の世界で過ごすと、全く筋肉を使わないですからね。「生活習慣病」は「運動不足病」なのです。死の四重奏は「肥満症」、「糖尿病」、「高脂血症」、「高血圧症」です。兎に角、内蔵脂肪を減すこと。お相撲さんは肥っていても問題は内蔵脂肪なのです。ウエストサイドストーリーなのです。(こんなジャダレもポンポン飛び出していました)。
 こちらに、本日の講演内容と同じようなテクストがアップされていました。
http://www.iikoshi.com/archives/54145223.html
 京都大学では名物教授らしいですね。プロフィールに女子学生が大挙して受講に訪れることでも有名であると書いていましたw。
 お土産は大阪ヒルトンのバナナブレッドでしたよ。
 ついでにヒルトン内のジュンク堂を覗くと、赤木さんの『若者を見殺しにする国』が社会問題のコーナーにメンチンされていました。在庫を数えると三冊でした。ブックファースト梅田店では一階の話題コーナーの平台に十冊程度平積み。二階の人文新刊の平台にもどんと積んでいました。結構な在庫があるみたいですね。