愛の予感


なんとか、とんぼ返りで、シネヌヴォー九条で公開の映画『愛の予感』を見ました。台詞が少なく、微妙に変化していくシーン(でも、繰り返しではありません)、例えば、キースジャレットの「ケルンコンサート」や、ボレロのように「ひたひた」と少しづつ音をずらし、強め、目の前に激情の予感を呼び寄せる。
監督の作詞・作曲の歌がエンドロールで流れるのですが、とてもいい歌です。
男が毎夜、仕事を終えて読み継ぐ文庫は「イワン・デニーソヴィチの一日」でしょう。新潮文庫のやつ、1963年版。懐かしい、老眼なので、ちょいと自信がないが、間違いないでしょう。机の上にあった文庫は多分、新潮文庫ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』でしょう。
追記:この映画の食事シーンは台詞以上に饒舌に語らせる大事なところで、無言劇なのに、とても大事なことを聞かせてくれる。食堂でのちょいとした仕草、他の人のカット、多分、この北上荘の女将さんらしい人も出演していましたね。女将さんのブログがありました。こちらの旅荘に機会があれば行ってみたいですね。一泊、一人部屋で、二食付き5250円かぁ。