トイレット難民ではないですよ、(300円)

ぐうたら人間学 狐狸庵閑話 (講談社文庫)

ぐうたら人間学 狐狸庵閑話 (講談社文庫)

 身近な若者たちで、海外旅行、クルマ、酒に興味のないヤツが増えているので、特別なのかなぁと思ったら、今日の日経新聞(3/26)の「消費超流3」を読んだら、そうかとナットク出来ることが多かった。要はリスクを嫌うということでしょう。確固たるデータではなくて、文脈に沿ったインタビュー、体感で言ってしまう俗流若者論だと後藤和智氏に怒られそうですが、

とはいえ、二十歳代の消費者は単にケチで消費意欲が薄いとも言い切れない。マーケティング会社、インフィニティの牛窪恵代表取締役は聞き取り調査などの結果から「不況下で育ち、超合理主義的な感覚を身につけただけ」と分析する。「外す」こと、すなわち失敗やがっかりすることを極端に嫌うのが特徴だ。

 僕は他人事みたいに書いたが、海外旅行、クルマ、酒の三種の神器?が与えられなくとも全然不自由を感じないことは事実です。それはジジィになっているからであって、面倒、億劫、本さえあれば、それで満足、粗食でも過ごすことが出来る。だけど、ぐうたらな僕の暮らし方が、若者達の常識になっているとしたら、嬉しさ半分、困惑半分になってしまう。
 そんな「超合理主義世代」を取り込むには、価値観を共有する同世代の感性が必要になるとして、西日本旅客鉄道が若手社員のアイディアで一年半余り前、大阪駅に開いたのが、「一回、一時間300円」の有料化粧室なんです。それが、人気スポットになっているみたい。無料のお茶や、水サービス、企業が提供する無料の化粧品、トイレ、喫煙室、着替え室、コンビニで買ったお弁当を持ち込んで一服する若い女性で繁盛とのこと。
 僕も利用したいですね。大阪駅という立地も最高だし、弁当持参で、一時間、過ごすことが出来る。女性限定ではなく、男性にも作って欲しいねぇ。まさか、トイレット難民にならないとは思うけれど、ハーブティが飲み放題なんだって、体験した女の子に話を聞いてみたいですね。