図書館をつぶさないで!

別冊 図書館戦争〈1〉

別冊 図書館戦争〈1〉

 一体、地域の図書館はどうやって稼げばいいのでしょうねぇ。
 文部科学省が先日、2007年度の公立小中学校の学校図書購入状況をまとめましたが、それによると、国が図書整備費として地方交付税で各自治体に配分した計二百億円に対し、実際に予算が計上されたのは七八・〇%に当たる約百五十六億円にとどまったらしい。(日経新聞2008/4/22)より
 要するに地方交付税使徒が限定されないために、何に使うかは自治体の裁量に任されているわけですよ。そうすると、自治体は学校図書整備費として受け取っても、財政難のために図書購入費を後回ししているんではないか、との日経に記事なわけ。
 なるほどねえ。本って切りやすいのでしょうか。
 僕の部屋は本だらけで同居の老母に冷たい視線を浴びて、時々、病院の図書室や、こちらの専門図書館にも寄贈しているのですが、地元の図書館のリサイクル棚を見て、「これはという本」があればもらってくる。だからなかなか減らない。古本屋にも時にはウリに行きますが、僕の本は書き込みが多く、美本が少ないのです。本の内容の指定がなければ、配達料込みでいつでもロハで送ってあげますよ。(邪魔でなければ)
 ブログやミクシィでのやりとりで、大体のプロフィールのわかる人なら、amazonでない僕の感性アンテナで、リストアップして送ってあげます。本って適正なところに届かないとゴミ同然になりますからねぇ。
 ご希望の方はメール下さい。僕のプロフィールをクリックすれば、アドレスがわかります。ミクシィからならば、メッセージを利用してもいい。

予算がない、設備がない、場所がない、ないないづくしの図書館はいかにして苦難を乗り切るのか? などという大げさな話ではなく、ちょっとした工夫でしのいでいく。その実例をご紹介したい。(http://www2.ocn.ne.jp/~shaunkyo/227_25-30.pdf)より

 で始まる専門図書館のコストをかけないで敢行する専門図書館の血はでないけれど、汗と涙の奮闘記のpdfテキストを紹介します。もっと詳しくしりたいねぇ。行政のコスト削減政策はまずは、民間に丸投げ委託して何とかやり過ごし、(そうすると少なくとも人件費が削減できますからねぇ)それで、首長が変って方向転換して、そんな生ぬるいことではダメだとなれば、まずは、あんまり文句を言いそうにないところを切ろうとする。そうではなくて、強くて大きな組織に向かってコスト削減の大ナタをふるってもらいたいですねぇ。それではダメとなれば、ナットクできるわけですよ。
 僕も図書館でボランティアをしたことがありますが、地元の図書館でもボランティアスタッフの方が多いみたい。これからの図書館の行く末は、僕たちの暮らしと深いところでつながっていると思うのです。
 そんな迷走にちょっぴり明るい話題を提供。
 日経の記事(2008/5/1)なのですが、大学図書館変身中「バー風図書室」/購入書籍、学生が選択

 五十ヶ所を越える大小様々な図書館・図書室が点在する京都大。吉田キャンバス(京都市左京区)に四月、一風変わった図書室が開設された。
 人間・環境科学棟一階の図書室は、ダークグレーのじゅうたんが敷き詰められ、壁沿いには木目調のカウンターが並ぶ落ち着いた雰囲気に一新。名前の「環ON(わおん)」に変わった。

 わ〜お〜んって感じだなぁ。室内には無線LANも完備。これからの図書館に必要なアイテムでしょうねぇ。ある学生は「バーのようなイメージが気に入り、ほぼ毎日来ます」とのこと。何かこのあたりに図書館の再生のヒントがあるみたい。
 国立大学図書館協会の西郷和彦理事長は「大学図書館には学習や研究の支援という役割に加え『リラックスできる』といった機能が求められるようになった。大学間の競争が激化し、付加価値を高める工夫が続きそうだ」と指摘するとの日経記事でした。
 社会労働専門図書館で「付加価値を高める工夫」って、何があるのでしょうか?