日の出町に住みますか?

日本の難点 (幻冬舎新書)

日本の難点 (幻冬舎新書)

偶然、昨日、老母とテレビ朝日のドキュメンタリーを視聴したが、老母は真剣に見ていました。80歳の町長が吃驚するほど若々しい。後期高齢者の医療が無料なんです。町民の年寄り達の表情もいい。老母が感動するのも無理はない。
日の出町は凄い - 年寄りの戯言
http://www.tvais.jp/item_dte.php?i_id=1913955&tv_id=240071
http://www.town.hinode.tokyo.jp/otosiyori_sisaku/otosiyori_sisaku.htm
それもちゃんとした財源が確保される必要があるが、企業依存では、ちょっとした安心はあるけれど、強固な信頼関係を構築するのは難しいねぇ。

 社会学者のニクラス・ルーマンは「おかしなことは何も起こりません」という期待を「慣れ親しみ(安心)」と呼び、「いろいろあっても大丈夫です」という期待を「信頼」と呼びます。「安心」は脆弱ですが「信頼」は強靭です。対面コミュニケーションを「信頼」ベースにするべきです。
 ネットやケータイを禁じるにしても、脆弱な「安心コミュニケーション」脅かすとの理由でなくーーそれでは脆弱なフラットなコミュニケーションが生き延びてしまいますーーあくまでも強靭な「信頼コミュニケーション」を現実化するための手段として、施策を位置づける必要があるでしょう。ー宮台真司『日本の難点』p61ー

日の出町に「信頼のコミュ」が構築されていくには、一人一人の住民の「公的参加」の鋭敏な感度が要請されるであろう。単なるやらずぶったくりにならないように願っています。
参照:
信頼を考える - 細々と彫りつける
信頼を考えるの続き - 細々と彫りつける