出版状況クロニクル更新

小田光雄氏の月一回の「出版状況レポート 19」が更新されました。
出版状況クロニクル
僕が一番興味を持った記事は書店員の年収で、予想以上に平均年齢も高く、年収も高い。
昨夜、会った34歳の友人は電気量販店の卸し営業をしているのですが、年収400万円代ですねぇ。
500万円は越えていない。そのように他業界と比べてみても遜色はないとは思うけれど、
多分、正社員の書店員の数は少ないと思う。僕が会って仕入、棚の構成、殆どまかせてもらって働いている書店員に具体的に訊くと協力社員だったり、アルバイトだったりする。
原則、店長だけが正社員ではないか、精々、店長代理と。だから、この平均年収には協力社員はカウントされていない。この協力社員の身分はいまだによくわかからない。
直接採用、もしくは人材派遣会社から派遣されている非正規だからと言っても、働いている協力社員は所属している本屋に対する帰属意識が強い人が多い。恐らく棚をまかせていることが「働き甲斐」を生んでいるのでしょうか。他業界では正社員以外に仕入をまかせることなんか原則しないでしょう。
本屋は返品の敷居が低いこともあり、後で社員の店長、店長代理が返品作業で帳尻を合わせる作業工程が常識なのです。
しかし、小説家にしろ、漫画家、映像作家、元全国紙の編集委員、ジャーナリストなど、どこかの大学教員になって固定給が保証されている場合と違い、兼業をしないでペン一本でやりくりしている人は大変なんだと改めて思いました。