二人の詩人

清岡卓行の『マロニエの花が言った』の下巻の章立て「養父母のもとの異端児」、「恋情と友情」、「ヨーロッパへの気楽な旅行」「関東大震災が待っていた東京」、「膝小僧ひとつでも」、「長崎という足場」、「アナかポルか」、「上海からシンガポールへ」、「ジャワからパリへ」、「二人の詩人の奇妙な出会い」は金子光晴が主人公でこのところだけでも、長編小説のボリュームになります。ホンマに本書はアカデミックな又は伝記ものではないけれど、登場する人びとが次から次へと出てくるので巻末に索引があったらいいなぁと思いました。
金子光晴山之口獏