永井荷風/鶴見俊輔

鶴見俊輔と希望の社会学

鶴見俊輔と希望の社会学

リサイクルで図書館からもらった岩波の荷風全集が書棚にどんと並んでいる。
先日、半藤一利の『昭和史』を読んだが、
やはりこのとんでもない時代に著者によって言及されている永井荷風のシリアスな視点が
一息継ぐ清涼感がありました。
そんな頭で棚にあった原田達著『鶴見俊輔と希望の社会学』を手に取ると、
冒頭から永井荷風が登場する。
そうか、永井荷風鶴見俊輔のマゾヒスティックな釘刺しで、
このやっかいきわまりない時代を記述する原田先生の本書は
スリリングでオモロイ!
学術書だと思っていたら(学術書だろうけれど)、読み物としても楽しめる。
今週は『鶴見俊輔と希望の社会学』に挑戦。