学友?

保坂和志/野田首相
そうか、同じ、早稲田大学政冶経済学部政治学科出身だもんねぇ。
学年が一年下だけど、保坂さんの辛辣な批評には
ほくそ笑んでしまった。

「国を解体する」という発想
野田とか前原とか、いまの50代ぐらいの政治家って、すぐに「幕末だ」「坂本龍馬だ」って言うでしょ。あれがそもそも彼らにヴィジョンがないことを証明している。
というか、野田には何もない。大飯原発の再稼働で、「私が責任をとる」って言ったけど、原発の事故は首相ぐらいで責任がとれるような話じゃない。あの一言で、野田は「責任」という言葉の意味がわかっていないということも証明した。とにかく、彼は徹底して言葉が空疎。概念が空疎。存在自体が空疎。口調がなまじ明瞭なところがなお、空疎さを倍化させる。だって、口ごもらずに言えるようなことじゃないじゃない。
「あなたはどうして、そんな大事なことをすらすら発話できるのか?」という。
ああいう人間が発言しているだけで、若者から希望を奪う。すべてが無意味の沼に吸い込まれるみたいな、ものすごい無力感をみんなに与える。〈日本が求めつづけた政治家の最終形〉なのかもしれない。しかしこれは冗談にもならないね。
 幕末にやったのは国をつくるということだよね。その考え方をいま持ってくるのがおかしい。いまの政治家は社会のあり方は国しかないと思ってるんだよ。だから安心している、とも言える。湯浅誠とかNGO、NPOの人たちはそうじゃなくて、国を解体するような考え方をしているんだよ。
http://www.daiwashobo.co.jp/web/html/hosaka/index.htmlよりー