リチャード・ブース

本の国の王様
私の神保町
◆ヘイ・オン・ワイはイギリスの田舎町である。何と古本屋で町おこしをやってしまったのです。その町の王様がブースっていう本オタク。その規模たるやデカイ。映画館を買い取って、25万冊の古本屋に仕立てる。おまけにその発想たるやユニークです。古書店主に元受刑者を雇ったのです。ブースは刑務所生活で唯一の楽しみは読書をすることであり、本屋って凄い肉体労働だという事情を熟知していたのです。その本オタクと体育会系のノリが程よくブレンドして彼の古本屋経営を成功に導いたと思う。消防署や古城を買い取って、古本屋にしてしまうのですから、恐れ入ります。日本にもバブル崩壊後にニッチモサッチモゆかないハコものが一杯あるので、そんな道楽を大金持ちにやってもらいたいなぁ…。