おじいちゃん、おばあちゃん*1

◆今、一緒に住んでいるお袋の米寿の祝いを来月しなくてはいけない。四月バカの日が誕生日なのです。僕は頼りない長男なので、姉弟妹が段取りをして会場も決まりました。【農園・杉五兵衛】いう広大な敷地にレストランあり、ホールありと、景観が存分に楽しめるところで、春の一日をみんなで過ごす予定。谷崎潤一郎の『細雪』の京の一日でもなく、小津安二郎の世界でもなく、田舎料理を楽しみます。近場なので、そんなに疲れないでのんびり出来るでしょう。老母のリクエストなのです。
◆大正七年(1918年)と言えば、今、ぴぴさんの一人読書会で取り上げている「ミシェル・フーコー」は1928年生です。まだ存命中で今度、書き下ろし本を書き上げた「吉本隆明」は1926年生で、「鶴見俊輔」は最近、意欲的に対談集を出版させているが、1922年生です。フーコーは本当に若かったのですねと改めて感じ入りました。1984年(58歳)でなくなるのですから、僕はその歳を越えてしまったわけ。「ジャン=リュック・ゴダール」「クリント・イーストウッド」は1930年生で、殆ど同世代である。とくにクリント・イーストウッドはいまだに現役で大活躍ですが、頭の中では青年のイメージです。ローハイドはもっとも沢山観たテレビ西部劇で、イーストウッドの若いカーボーイ振りがインプットされているのです。もし、フーコーが存命中なら、「1936年生の蓮実重彦」が司会で、フーコーゴダールイーストウッドの鼎談をやって貰いたいですね。春なので、そんな夢をぼーと物狂いつつ思い浮かべました。
◆しかし、80歳代の豪傑は女、男を問わず、まだ、沢山、いらっしゃると思いますが、90歳になるとどうでしょうか、「1910年生の白川静」さんを筆頭にあげますね、このブログでぼくは男前のナンバーワンに白川翁をエントリーしましたが、みなさんに賛同をもらいました。「1913年生の青山光二」もエントリーしましたが、男の生々しさ、男のエゴが感じられ女の人にとってはあまり評判がよくありませんでした。「1915年生の小島信夫」保坂和志掲示板の弁ですが、「瀬戸内寂聴(1922年生)」、,「日野原重明(1911年生)」たちが、人生訓、自己語りをしてその執筆活動は旺盛で出版社もどんどん、執筆依頼をしているみたいですが、小島信夫に人生は似合わない、自己を語ることの嫌いな小島さんなので、断わられるのは目に見えているが、そこは色々な手管で小島さんに書く気を起こさせて、人生訓、自伝のようなものを執筆して欲しいとリクエストしていましたが、僕も小島信夫からそんな人生訓、説教節を想像出来ないから、逆に、聞いてみたい、読んでみたいですね…。