コミックをネタに大河ドラマを…

のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))のだめカンタービレ(2) (KC KISS)のだめカンタービレ(3) (KC KISS)のだめカンタービレ(4) (KC KISS)のだめカンタービレ(5) (KC KISS)のだめカンタービレ(6) (KC KISS)のだめカンタービレ(7) (KC KISS)のだめカンタービレ (8)のだめカンタービレ(9) (KC KISS)のだめカンタービレ(10) (KC KISS)のだめカンタービレ(11) (KC KISS)オーケストラ・リハーサル [DVD]
図書館から講談社コミック『のだめ♪カンタービレ♪♪』(二ノ宮知子)を借りて読んでいますが、面白いですね。音大を舞台にドラマが展開するのですが、コミックでクラシックが聴きたくなるような物語の仕込みは結構大変だと思うのですが、五感を刺激する巧みな構成です。通称“のだめ”ヒロインの野田恵は野良人って言うか、くさ〜いものが好きな、後片付けの出来ない、整理整頓とは無縁な、音符を読むことムツカシイ、ダメ音大生ですが、耳がとても良い、感性が鋭く、まるでクレヨンしんちゃんが好きになりそうな変な女の子です。
その“のだめ”が愛するイケメン先輩千秋真一は“のだめ”と同じピアノ科なのですが、指揮者になる野望を持っている才能豊かな青年です。このシリーズは現在続刊中ですが、久し振りにクラシックを聞きたくなりました。ベートーベンの交響曲第3番「英雄」、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をさっそくBGMで聴きながら読んでみました。クラッシクを題材にした本なら中村紘子のデビュー作大宅荘一賞を貰った『チャイコフスキー・コンクール』(中央公論新社刊)、『ピアニストという蛮族がいる』(文藝春秋刊、)、『コンクールでお会いしましょう』小沢征爾『ボクの音楽武者修行』など、評判になった本がありますが、巨匠音楽家の伝記映画はあるけれど、この『のだめカンタービレ』のような青春音楽ドラマ(クラッシク編)映画は記憶にありませんね。

フェリーニの『オーケストラ・リハーサル』は笑って感動してしまう映画でしたが、他民族言語、方言が飛び交い、ドキュメント風でありながら、しっかりとドラマつくりをやっている、そんな脚本で誰か映画つくりをやって欲しいですね。勿論NHKの大河ドラマでも良い。クラシックならNHKの特異ジャンルなので、N響のメンバーを毎回出演させながら、「のだめ音楽大河ドラマ」なんて、中々いいのではないですか。