SRI

昨日、京都からの帰りにホームの売店夕刊フジの一面に日本スピンドル製造株式会社の株が急騰との記事。新聞を買わなかったので記事の詳細はわからないが、福知山線脱線事故の際、社長が工場の操業を急遽停止して、社員総出で救出活動にあったったあの会社です。日本でもSRI(社会責任投資)がやっと動き出したのでしょうか、もしそうなら未来に希望の萌芽を見出すことが出来ますね。企業を倫理性、法令遵守、環境対応、雇用確保、透明性、社会対応などの視点から評価してそんな企業を選び出して投資活動を通じて応援する。(参照:秋山をね・菱山隆二『社会責任投資の基礎知識』ー岩波アクティブ新書ー)そんなことがあたりまえの状況ってとても大事だと思う。
社会に対して鋭敏に対応しなければ、法人であれ、個人であれ、やばくなるという方向性はとても健康的ですね。問題は株を上場していない役所なりや諸々のチェック機能でしょう。まあ、そのために選挙を通して議員さんに頑張ってもらうしかないのですが、大阪市役所の問題にしろNHKにしろ、せめて情報公開はどんどんやってもらいたいです。何らかの社会性を持たないと法人であれ、個人であれ、イエローカードをしめされる。
だからと言ってそんなユートピア国家への方向性は新たな問題が生じるかもしれないが、チェック&バランスで行くしかないでしょう。『脳と創造性』の茂木健一郎さん流に言えば、<ウェットな人情とドライなかけ算の中にこそ、人間にとって普遍的な価値に至る道筋があるということになる。>(65頁)
参照:http://www.reuters.co.jp/financeNewsArticle.jhtml?typemarketsNews&storyID8406264