俗流オヤジ論

 知ったかぶり週報さんのブログを読むと、僕の思いと世の中は益々ズレていっているんだと、暗澹たる思いはするけれど、例えば2007年を分岐点として良くも悪くも、この国は変わらざるを得ないだろうとの予感はする。
 だって、紀伊国屋さんのPOSデータを覗いたら、『細木数子の新刊』が上位にずらりと並んでいるとのこと、そんな年が来年も続いても、再来年はそうではなくなるだろうって感じです。組織から、家族から放たれた団塊の世代が彼らのメッセージを発信するだろうし、良くも悪くも時代状況がそうならざるを得なくなる。問題は次の総選挙でしょうね。
 世代論的な捉まえ方は余り好きではないが、若者たちがそんな年金世代として溢れ出たオヤジ、オババたちに反作用のメッセージをつきつけるかもしれない。そんな綱引きの選挙になるだろう。今回の選挙は郵政民営化問題であろうと、憲法九条であろうと、そんな切実感がない。だから、争点がわかりにくい政局がらみの選挙になっているのです。
 『アマゾン・ドット・コム成功の舞台裏』のコメントでbk1のレビューのコンテンツで勝負がコスト問題で方向転換せざるを得なくなったが、アマゾンはいち早くそれをやったということでしょうと書いている。ナットク。コンテンツなんかどうでもいいとの萌えが一方であるから、そのイラダチから俗流若者論を書いて顰蹙を買う大人たちの無分別な言説が溢れ出て後藤和智事務所のアンテナにひっかかって、説得力ある批評をされてしまう。
 コンテンツなんてどうでもいいという流れに同乗して評論してしまうから、コンテンツのある若者に足元を掬われてしまう。もう少し大人の対応をしてもらいたいですね、まあ、無視すればいいのですが、後藤氏の引用を読むとオヤジとして恥ずかしい気がします。
 ところで、「知ったかぶり週報さん」からの町田智浩ネタですが、『40歳の童貞フィギュアコレクターの映画』が全米ヒットしているらしい。どうです、こころあるオヤジさん、『俗流オヤジ論』を書いてみませんか、でも、売れないだろうなぁ、読まないだろうなぁ。確か、ソネさんが言っていましたね。しかし、こんな映画がヒットするのだから、意外とベストセラーになるかも。
 括弧内の三題噺になりましたが、どれこれも、つながっていますね、この方向性がより徹底される道行になるのでしょうか、この国に限定して言えば、2007年が一つの分岐点になるのではないか…。
参照:2005-08-20