杉村太蔵

 自民党の新人議員杉村太蔵は強かで面白いキャラですね。昨日、僕と違って新聞もテレビもよく見る老母が孫世代の新人議員の記者会見中継を見て、夕食の折、彼の発言内容を再現して、「頭のいい子だ」と褒める。老母は自民党嫌いで、投票でも一票も投じたことがないのに、杉村太蔵には感心しきりなのです。
 それで、みのもんたの「朝ズバッ!」で録画を見てみると、じっくり考えてじっくり答えていました。最初の頃の目玉のまっちゃんみたいな独特の表情と反応の良過ぎる人を食った受け答えはブレーキがかかりましたが、それでも彼らしいキャラが滲み出ていた。
 高校の時、テニスで全国大会優勝したスポーツマンでもあるのですね。筑波大学を中退して後はフリーター、これから、勉強しなければならないことは沢山あるけれど、「フリーターの気持ち」だけはよくわかると言っていました。そうなら、このフリーター問題を政治課題として全力投球すればよい。
 ニート、フリーターの組織に守られていない労働問題はこの国の根幹に関る。年金、社会福祉既得権益を死守するマスコミの堕落、ワークシェアリング外国人労働者受け入れなど、労働組合が火中の栗を拾うことになるので、中々本格的に手をつけようとしない問題であるだけに、杉村さんは自信を持って「誰よりもよく知っている」という「フリーター問題」にメスを入れてもらいたい。そうならば、自民党嫌いの僕でも党派を越えて応援する。
 番組でみのもんたが、秘書がいないのなら、僕がなってもいいなあと、エールを送っていたが、野党の不甲斐なさは杉村太蔵のような新人を発掘できない硬直さにあると思う。いい意味でも悪い意味でも、自民党って何でもありの柔軟さがありますね。
 今日の武田徹日記で「杉村太蔵劇場」と命名して「いとうせいこう」と比べていましたが、確かに26歳の若者は大化けする可能性があります。そうそう、契約社員ってフリーターのことなんですよ、この国はこんな言葉を使うことによって問題の本質を覆い隠す。