「流動性選好」/「料亭・割烹」(京都)

 京都の美味処172軒―サライ厳選 (サライ・ムック)経済学という教養最新版 投資戦略の発想法会社はこれからどうなるのか
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 イトコ会の幹事役を仰せつかったのでネタ本として『サライ厳選・京都の美味処172軒』から、ネットで掬い取ることの出来るものをアップして検証してみようと思ったのですが、みんな高級ところで僕の日常には縁のない美味処ばかりです。でも、折角だから、縁のある人に情報を提供して少しでもお金のある人に贅沢をしてもらいたいですね。金は天下の回りものですから、一番困るのは金があるのにカネがカネとして退蔵されることです。稲葉振一郎氏によるとこの欲望を「流動性選好」と言う。

 […]そもそも「流動性選好」とはいったい何なのか、人々が積極的に貨幣そのもの、具体的なモノ・サービスではなく抽象的な購買力、「流動性」そのものを欲する理由は何なのか?この問いに対する一つの有力な回答は、「不確実性から身を守るため」である。
 堅い言い方をやめて、直裁な物言いをするなら、こうだ。不況下で、みんなが一所懸命節約して、おカネを貯めているのはなぜか?失業の不安があるからだ。もしものときに備えておくためだ。もしも失業して、簡単に再就職先が見つからなかったら、その間の生活はどうする?年老いて引退した後も、何が起るかもわからない。健康で長生きできればいちばん結構だが、その分生活費がたくさん必要だ。長生きしながら病気や障害を抱えてしまったら、なおたくさんカネがかかる。未曾有の長寿時代、長くなってしまった老後には何が起るかわからない。
 このような不安はもちろん、あれこれ魅力的な新商品、ニュービジネスの出現などによっては解消されない。その中味が新産業主導だろうが、在来の産業中心だろうが、マクロ経済全般の景気が好転することによってしか解消されない。しかし厄介なことに、この景気の好転をもたらすためには、総需要が増えること、すなわち人々が不安を乗り越えて、貯めこんだおカネを使うようになること、が必要なのだ。まさに悪循環。−『経済学という教養』(64頁)よりー 

 悪循環を断ち切るためには清水の舞台から飛び降りるつもりで美味しいものを食べないといけないのかな、借金をしてまでもおカネを使う、そういうことを構造改革主義者たちは期待しているのでしょうかね、でも、何にも持っていない人には誰もおカネを貸しませんからね、鼠小僧次郎吉は何も持っていない人であっても、すぐに消費してくれる人におカネを回したから、やはり経済的に言っても義賊だったのでしょうか。せめて、個人投資家で50億円儲けた若者がいましたが、目一杯散財してくれればいいのに、精々やることは散歩ですって、彼にとって50億円は次の株投資のためのおカネでしかない。
 参照:http://www.asahi.com/business/aera/TKY200601110285.html