なるようになるという思想

保坂和志の「平和に耐える思想」は養老孟司の『無思想の思想』にどこかでつながっているんだろうな、そんなことを思いながら『無思想の発見』(ちくま新書)を読み始めています。稲葉振一郎の『経済学としての教養』は又再読したくなる面白さでした。黒猫房主さんからののトークセッションの案内を貼り付けます。

トークセッション★ 「稲葉振一郎×立岩真也
 ■日時:2006年3月11日(土)13:00より
 ■場所:阪急梅田駅「阪急ターミナルスクエア」17階
 ■共催:紀伊国屋書店梅田本
紀伊國屋書店梅田本店に問い合わせたところ、2月初旬に告知・受付を同店のHPに掲載するとのこと。

 本書はネットでアップされた『地図と磁石』がネタ元になっていたということで、さっそく訪問したらl『第二部 政治学的公共性論』の連載が始っているのですね。ジェーン・ジェイコブズについてあまり知らないのですが、最初に村ありきでなく、都市ありきで、都市は農村に先行するなんてあまりにも刺激的過ぎる。ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』(草思社)についても最初に知ったのはでんでん虫さんのブログでず〜と気になっていた本でコメント欄に読まなくっちゃぁと、証拠のカキコをしていました。稲葉さんのこの論考で思い出してしまいました。小田中直樹の『ライブ 経済学史の歴史』も読まなくては…、と少し気分が高揚していますね。稲葉さんのこの本にはそんな駆動力がありました。しかし、年寄りが駆動されても遅すぎますね、若い人なら間に合います。
文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎