責任販売制がスタート

オンライン書店ビーケーワン:窓ぎわのトットちゃん松岡正剛千夜千冊1-7・特別巻松岡正剛千夜千冊 (1)大型版 だいじょうぶ だいじょうぶ (講談社の創作絵本)ボッコちゃん
 本屋での責任販売制がやっと具体的に歩み出したのかな、取次サイドで、そして講談社が実施を始めたというのが大きい、でもホンの二点のみですが、これから広報の意味でも本屋さんの意識改革の意味でも旬で話題性のある本でパフォーマンスを仕掛けて欲しいものです。
 段々と街の本屋さんが消えて行きますが、コンビニとネット書店、図書館、ブックオフがあれば、不都合がないのが読者の一般でしょう。街の本屋さんがどうなろうとしったことじゃあない、経営努力しない自業自得だとシカトするのは簡単ですが、一読者として今住んでいる地域に真っ当な本屋さんが欲しいわけですよ。そのような力として今回の責任販売制は大賛成ですが、どうもこの10/27付けの毎日新聞の記事によると、肝心の街の本屋さんの反応が鈍いみたいですね。選択された本も旬でないこともあるでしょう。
 例えば、残念なことにノーベル文学賞をもらわなかったですが、もらっていたら、より積極的に各版元が村上春樹の文庫、単行本を含めて全作品を責任販売制の対象品目にするとか、話題性つくりが必要でしょうね。予測が外れて在庫調整に失敗しても、その地域の書店組合が協業で、本屋さん同士で受け渡しをするような互助的な補助線があってもいい。
 まず、この二点でスタートです。黒柳徹子さんの大ベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』新装版と、いとうひろしさんの絵本『だいじょうぶ だいじょうぶ』。日書連幹部は「新刊では書店のリスクが大きく、力のある既刊本なら目標を立てやすい」と説明する。ちょっと及び腰のところがありますね、
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20061027dde014040088000c.html
 ところで、地元の図書館から電話があって、本が三冊入荷したという。どでかい本なので、大きな袋を持ってきて欲しいとのこと。何と松岡正剛の『千夜千冊』なのです。行きますよ、大黒様になった気分で大きな袋を持参で、でも、打ちでの小槌はいりません。思わず、電話越しに頭をさげて「ありがとうございます」!って言いました。よくぞ、街の図書館で取り寄せてくれたと、やはりリクエストはするものです。大体、90%以上の確率でリクエストに答えてくれる感じです。みなさんもどんどん図書館を利用した方がいいですよ、街の本屋さんが消えて行くなら僕は街の図書館を積極的に育てる方がより現実的で、それがひいては読書人を生み育て、長い目で地元の本屋さんを下支えすることのなると思う。
 ちなみに同じ日付けの毎日新聞の15面に岡崎武志さんが酒井順子さんと東西に別れてでっかいお二人の写真(とても綺麗に撮れて微笑ましい、ホント美男、美女です)いりで、本に関するコラムを書いています。
 10/27は「文字・活字文化の日だったのです、知っていました?
 そうそう、岡崎さんは、上に紹介した図書館がある街の御出身です。いい街でしょう。
 図書館から借りた松岡正剛の『千夜千冊』は予想以上に面白い!一巻が千頁越えているのですが、活字が大きく年寄りには読みやすい。でも車中で読むには重すぎる。編集は時系列でなく、松岡さんの感性で再編集したものですが、索引も充実している。千夜といっても実際は千夜千冊以上の作品が収録されていて、千夜で終わっていない。一夜ずつのタイトル部分に新たにヘッドラインを付けている。
 例えば一巻は『遠くからとどく声』で、9章の「ノスタルジアの風味」の第985夜で石牟礼道子の『はにかみの国』がアップされてそのタイトルがやりそこなって生きてきたです。
 別巻とも言うべきか『書物たちの記譜 解説・索引・年表』の卷は常に机上の置いておきたい本ですね、でも分売は出来ません。残念、無念。この巻数だけを新装版として辞書の紙質、装幀で発売して欲しいです。ついでにhttp://www.bk1.co.jp/product/1332916『情報の歴史』も新しい情報を追記して再編集して欲しいものです。それが無理ならCDロムでもいいです。しかし、松岡さんの仕事は後代に残るでしょう。ありがとうございました。これぞ、エロい本です。