グローバル化に抗することは可能なのか

 知ったかぶり週報さんからの情報ですが、この『漫画で学ぶ派遣会社搾取問題、派遣会社搾取問題 再チャレンジ支援税制 就職氷河期問題 派遣社員問題 フリーター問題』は勉強になりました。こうやって整理すると問題点は明らかなのですが、グローバル化を防ぐ手だてはあるのだろうか。
 フリードマン『フラット化する社会』でも言及されたように、アメリカでの様々な業種がアメリカより英語を喋れる人が多いインドで仕事のアウト・ソーイングがなされている。僕は、バングラデシュ、中国、韓国、マレーシア、ブラジル人、イラン人達と一緒に肉体労働をしたことがありますが、彼らは基本的によく働く。日本国内の企業にとって美味しい労働力です。ただ、問題は日本語があまり喋れないということでしょう。その日本語のバリアが一緒に働いている僕たちフリーターにとって何とか主導権を維持できたのですが、もし、アメリカとインドの事情のように英語がこの国の国語になれば、まあ、いくら対米依存のこの国でもそこまではならないでしょう。
 でも、企業風土として英語が当たり前になるかもしれない。そうなれば、国内の単純労働だけでなく、国外にアウトソーイングされて、例えば、インド人がネットで勘定奉行のような仕事を安価でやってくれるようになるかもしれない。レントゲン写真の判定とか、医療事務なんかもアウトソーイングされるでしょう。
 結局、労働問題は国境を越えた土俵でやんないと何らの解決にもならないのではないか、しかし、既得権保守の自己防衛として、「日本語」は強力なツールですね。
 小児科医、産婦人科医が足りないからと言って、英語で診察するわけにはゆかない、でも、ネットで出来る医療業務は段々と増えていますね。海外にアウト・ソーイングされるのは致し方がないことなのかも知れない。明日、大学病院に行くのですが、病院内の案内、雑務は従来の看護士だけでなく、人材派遣会社からやってきたコンパニオン?ですか、彼女達が患者の誘導を行う。