約束の男たち

 NHK7時のニュースでも取り上げられていましたが、“「バベル」鑑賞し体調不良 映像点滅で7人吐き気など”したのですね、*1このところ、良性発作性頭位目眩症だと思うのですが、急に回転性の目に襲われます。昨日も今日も、目眩がしたのですが、それでも昨日は『バベル』を鑑賞して大満足でした。
 新聞記事、HNKのニュースで言う映像点滅の場面は、気になりませんでしたね。それどころか、気に入ったシーンの一つでした。だから、このニュースが7時のヘッドに放映されたことにびっくりしました。
 字幕の問題といい、この映画は、映画以外のことで、話題になりやすいのでしょうか、もっと、もっと、映画そのものについて侃々諤々とやって欲しいですね。
 昼間、又目眩に襲われたのですが、『バベル』と同じ脚本家ギジェルモ・アリアガの『メルキアデス・エストラーダの三度の埋葬』をレンタルして老母と鑑賞しました。予想以上にエンターテイメントとしても楽しめたのか、老母も満足していました。死体のメルキアデスと男二人が同行してメルキアデスの約束の故郷を目指す。
 幕開けは『バベル』と同じく、一発の銃声なのです。やがて、加害者、被害者が重なり、許しと希望が生まれる。監督・主演のトミー・リー・ジョーンズは見事な演技でカンヌ映画祭で最優秀男優賞をもらったのですが、「約束の男」は死語ではないのです。
 久し振りにエロスを感じました。
 国境警備隊員の加害者バリー・ペッパーがやがてトミー・リー・ジョーンズに惹かれて行く。三人の男達の友情物語とも言ってよい。クサイかなぁ、でもとても気持ちの良い臭さでした。死体の腐臭は映像では嗅ぐことが、残念なことに無理です。明日か、明後日あたりに僕も墓掃除をする予定です。

*1:★問題のシーンです。http://www.youtube.com/watch?v=352ijPBGB0Q