暴力そして、安倍原理主義

 先日、ビデオニュースドットコムの『首相官邸で今何が起きているのか ゲスト:上杉 隆氏(ジャーナリスト) 』を視聴していたら、萱野稔人がレギュラー出演?していました。萱野さんの露出が最近、顕著になりましたね。いいことでしょう。
 「交差する領域」も更新されましたね。16回 〈権利〉から社会をとらえるメリット【〈権利〉の観点から国家を見る】で、国家は第三項ではないんだ、その限りにおいて相対化出来るけれど、暴力を独占できるたったひとつの法人格とも言える。勿論、民営で丸投げも出来る。怖いですね。
 せめて、国家以外から超越系の第三項を補完してくるような(ポルタンスキとシアペロの言う「芸術的批判」のようなもの)ネオリベの狂気に抗したいものです。

[……]現代ネオリベラリズムは、人間を拘束する多くの制約から人間を自由にするという旗を掲げながら、人間がもつ暴力や愚かしさから人間を保護してきた社会や文化という知恵や技術を破壊する。そして、むしろ人間の自由を、より暴力的な力によて破壊する危険をはらんでしる。ー樫村愛子ネオリベラリズム精神分析 p168』ー

 確かに1968年5月革命の運動に参画した連中がかようなネオリベに移行した不可思議さを精神分析的に診断することは有効ですね。中味を何ら言うことのできない「美しい国」の「美しい」とだけ言ってしまうナイーブさ、安倍原理主義が生まれるような現象を、もっと、もっと突き放して見る必要がある。