されど犬、されどネズミ、ネコまんま

 平井玄さんは『ミッキープロレタリア宣言』、で日本の階級社会には、(1)支配する人間と、(2)忠実な犬と、(3)路上を徘徊するネズミとがいるとして、己の実存と重ね合わせてひりひりとする力作を上梓したのですが、色々なところで、前口上のように言われ、書かれているから、僕も過去エントリーで書いているので重複しますが、1995年の経団連が発表した提言『新時代の「日本的経営」ーー挑戦すべき方向とその具体策』の三分類の(A)長期蓄積能力活用型人間(B)高度専門能力活用型人間(C)雇用柔軟型人間を勝ち犬であれ、負け犬であれ、犬にはかわりない犬種として、平井さんはブラックユーモア的登録をしている。
 (2)=(A)/(B)/(C)なのかなぁ、
 (A)は「家畜能力活用型犬」(B)は「サバイバル能力活用型犬」(C)は「生死柔軟型犬」、まあ、僕は最早、犬でさえなく、路地を彷徨うネズミでもなく、「人間」だよ〜と、言っちゃうと、しらけてしまうでしょうね、でも、犬でもない、ネズミでもないとしたら、猫?、それとも、幽霊なのかなぁ、ただ、多少のエネルギーが何とかあるみたい。